店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

病院から出てみた

2018-11-14 07:39:39 | 熊本地震
 翌朝、病院から出てみると、すっきりした晴れの天気だった。
「皮膚科の専門医で診察を受けてください」とのことなので、ひとまず皮膚科の医者を探したが、近場の医者は避難しているのか不在だった。
 そうこうするうちにお腹がすいてくる。
 病院近くのコンビニが営業していたので、そこでお弁当を買い、あたりを散策した。
 病院の近辺は、あまり地震の被害がないようで、静かなものである。
 でも公園やベンチがないから、ウロウロとあたりを探していると・・・。
 バス停近くのお弁当屋さんが、窓から顔を出して
「ここ、使っていいですよ」
 と、自分のお店の前にある椅子を提供してくれた。
 私たちが持ってるお弁当は、他の店のものなのに・・・。
 ずっと痛い足を引きずって歩いたあとで、この親切がありがたくて、涙が出そうになった。

 家には、バスを乗り継がなくては帰れない。
 とりあえず、水前寺方面まで出て、そこからまた益城方面行きのバスに乗らなくてはいけないのだ。
 バスのダイヤも乱れているのか、バスはなかなか来なかった。
 窓の外の景色を見ていると、水前寺方面は倒れているいる家もなく、道路もいつもどうり混雑とているが、救急車などの音も聞こえてこなかった。
 昨日の夜の大混乱を思い出すと、別世界の別の町のようである。
 ウチの町だけが・・・なんであんなことに・・・。(このときはまだ他の市町村の被害がよくわかっていなかったので、特にそう思ってしまったのである)
ウチの町に何が起こっているのだ。

 水前寺方面に着くと、そこでやっと開いている病院を見つけて治療してもらった。
・・・それはいいが、突然のことだったので保険証も家に置いたままなので困った。
しかもその病院の受付の若い女がものすごいバカで、状況を説明しても、パニックになっているのか「保険証がない場合は全額負担です」をくりかえすだけだった。ちゃんと後での対処のしかたがあるはずなのに(怒)


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