数年前に友人が「えいっ不法投棄だ」と言って、僕にくれた(押し付けたともいう)数十冊のマンガや小説の群れの中にあった一冊。
あんまり多すぎるので僕の部屋の中に放置していたら、娘が、その本の山の中からいつのまにか持ち出して、ケラケラ笑っていたので、改めて手に取ってみたら大変面白かったのでした。
店員との会話が苦手
子どもの頃、遊びの輪に入れなかった
嫌な相手を呪う(でもヘボい呪い。ついでに効かない。←当たり前)
キャッチセールスには引っ掛からない(逃げるから)
…などなど、思わず「うんうん、そうそう」と頷く話がてんこ盛り。
「雑談が苦手」「あんまり親しくない知人や同僚との世間話に困っている」「上司と二人っきりの出張は地獄」「スナックでホステスとの会話が続かない」という方に、お薦めの逸品です(笑)。
なお、著者のべつやくれいさんは、劇作家の別役実さんのお嬢様です。自分自身にも他者にも向けられる、どこかクールな観察眼や洞察力は、父親譲りなのでしょうか?