斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

『心に木を植える』

2016-03-20 22:55:39 | 自然の驚異
C.W.ニコル氏の講演会が18日(金)町民センターで行われ、
大ホールには250人余りが参加しました。
これだけの聴衆が集まるのは久しぶりのことです。
翌日の新聞にも大きく取り上げられたので、ご存知の方々もたくさん
いらっしゃることと思います。

私はニコル氏のことは知りませんでしたが、英国ウェールズ生まれのケルト人で、
若い時から海外で活躍し北極の生態系の調査研究などを手掛け、またエチオピアの
国立公園を作るなど、世界的に大変有名な方です。
エチオピアの国王?や英国のチャールズ皇太子が彼の森を訪ねています。
また天皇・皇后両陛下からのご招待も受けています。

ニコル氏は1980年日本の自然に魅せられ、長野県黒姫に居住し、荒廃した森の再生
活動に取り組み、みごとに再生させていますが、まだ目標に到達するまで50年、
80年の年月がかかると話されていました。

日本は北に流氷が来て、南にはサンゴ礁が広がる、一国の中でこのような国は
日本の国以外に見られないとのこと。イギリスでは1000年も前に森から熊が消え、
400年前にはいのししが消えた。ヘビも2種類しかいない。
イギリスには人間にとって都合の悪いものは徹底的に殺戮を行ってきた歴史があります。
私はイギリスの景色は美しいが、どれも人工美であって、人間が完全に自然をコントロール
してしまい、どこもかしこも絵になるような景色であるが、そこには自然らしさが感じられない。

私は人間とは生きとし生けるもの全ての自然界にあってその生態系の一部に過ぎないと思う。
そこに生きるものはどれ一つ欠けても、バランスが崩れても成り立たない。
人間が自然をコントロールして意のままに操ろうなどこの上ない自然界への冒涜であると思う。
しかし自然災害は可能なかぎり避けて、被害を最小限に止めなければならない、
軽々と命を差し出すわけにはいかない。

話が脱線するようですが、20数年前にロンドンで毎年開催されるイギリス最大級の
チェルシイーフラワーショウに招待されて見に行ったことがあります。
その花・花・花のすさまじいほどカラフルで、その規模の大きさから、圧倒されてしまい、
何時間もそれに向かい合っていると、くらくらしてきて目まいさえ感じました。
ところが、日本の展示場に行くとなんと大きめの竹を活けただけのグリーン一色に統一されて、
しかしそのグリーンの中にも数種類の微妙な色合いが醸し出され、それだけのシンプルな
展示で清涼感に浸され、砂漠でオアシスに出会ったような不思議な感覚に落ち入り、
命が救われた思いがしました。そこでは自然と深呼吸ができました。

欧米の文化、色彩感覚の強烈さに比べ、日本の自然との共生の精神こそが、
私たちが未来に向かって守っていかなければならないことではないでしょうか。
そんな気がします。

おおたき国際クロスカントリースキー大会に参加します

2016-01-23 23:51:52 | 自然の驚異
2月14日(日)開催のおおたき国際クロスカントリースキー大会に
今年も参加を申し込みました。国際クロスカントリースキー大会と
言っても私がエントリーしているのは歩くスキーの部門です。
今年は少し頑張って1ランク上の5Kmコースに参加します。

今日のニセコは昨日につづき良いお天気に恵まれ晴れ上がった青空に
羊蹄山・ニセコ連峰がくっきりと見渡せました。こうした天気は
今年になってから久しぶりのことです。

この陽気にじっとしていられなくなり午前中から太陽の陽射しを
いっぱいに受けて歩くスキーの練習に昼過ぎまで1時間半余り歩きました。
途中除雪をしている近隣の方々と出会い、久しぶりに言葉を交わしました。

やはり私たちの生活はお天気に左右されていることを実感しました。
この辺りで人と出会う機会はめったにありませんが、お天気が良いと
人もみな温かい陽の光に誘われて冬だからこそ外に出たくなるのでは
ないでしょうか。それが生物の自然の本能なのではないかと感じました。

 早朝のドライブ

2016-01-05 23:27:03 | 自然の驚異
冬至が過ぎ、少しずつ陽射しが伸びてきたとはいえ、まだ朝の5時は
真っ暗です。東京から帰省していた娘はとうとう4日の便には乗れず
5日の早朝便がやっと予約できました。始発のJRが出る最寄の駅まで
約25Kの道のりですが、この時季だと普段の1.5倍の時間がかかることを
予想して早く出かけました。途中一時大雪もありましたが、スムーズに走り、
余裕で駅に着きました。
今年は帰省ラッシュが例年より集中したせいか、フライトの便は特別込み
合ったようでした。駅まで送った帰り道、6時を過ぎると少しずつ薄明るく
なってくるのを感じました。でもまだまだ夜明けは遅い時季です。

今日もこの辺りはかなり吹雪いていました。
毎日雪が降る割には例年よりずっと雪の量が少ないようです。
これからニセコらしく雪がどんどん振ってニセコにパウダースノウを求めて
やってくる国内外からのスキーヤー・スノウボーダーたちの期待に応えて
欲しいものです。

― 雪よ降れ雪国らしく降りしきれ ―

雪の魅力に魅かれて雪国のニセコに移住してきましたが、雪との闘いは
年々きびしさを感じるばかりです。

Snowstorm

2015-12-27 23:58:17 | 自然の驚異
一昨日から降り出した雪は昨夜から猛吹雪になり今も吹雪いています。
ロンドンから遊びに来た二人の若い女性たちはニセコに雪を見たくて
来たとのことです。
一人は上海出身、日本語を高校の時から7年間勉強して、
今は日本語を話す機会が無いので忘れかけているとはいえ、
コミュニケーションは十分に果たせます。
もう一人の女性は日本人の父とイギリス人の母を持つダブルの女性で
母親似かヨーロッパ系です。

この吹雪はニセコならではの魅力の一つと私は考えています。
雪が見たくてニセコに遊びにきた二人を“吹雪”が大歓迎して
くれたようです。二人はこの吹雪に大感激、朝から吹雪の中、
家の周りをスニーカーで雪を漕ぐように歩き回っていました。
初めての雪との出会いを体いっぱいに受け止めて楽しんで
いるように見えます。家にあった長靴を貸してあげました。
吹雪は今日も一日吹き荒れました。

一方であの羊蹄山が全く見られないのは残念に思います。
これを機会に今度は夏のニセコにも来てもらい羊蹄山、ニセコ連峰、
尻別川を堪能してもらいたいと思っています。
ちょっとお荷物になりますが、ニセコのパンフレットを一式持ち帰って
貰うことにしました。


初雪

2015-10-25 17:34:56 | 自然の驚異
まだ10月だからと思ってタイヤ交換をしていませんでしたが、
午後から一斉に雪が降り出しあっという間に一面真っ白い雪景色
に変わりました。
この辺は町道にも雪が積もり、出かけるのはあきらめました。

今は雪が止んでなんと羊蹄山がくっきりと姿を現し始め、
頂上付近には夕日に照らされた雲が少しかかり、青空も雲間に
見えてその姿は言葉に尽くせない思いです。
雲が強い風に流されて刻々と羊蹄山の頂上の景色が変わっていきます。
しかし頂上の先だけちょっと雲がかかり、ついに全容を現しては
くれませんでした。

今日は午後から倶知安で泊原発に関する勉強会があり、参加する
予定でしたが、行けなくなり残念です。
泊原発の再稼働は絶対に許してはならないと思います。
北海道に原発がなかったらどんなに良かったことかと思います。
自信をもってより安全・安心な地として全国に誇れたのでは
ないでしょうか。これからが闘いです。

原発がある限りいくら原子力防災対策を限りなく講じたとしても
いつ想定外の事故が発生するかもしれないという危機感と危惧が
絶えず付きまといます。
危険でコストのかかる原発は止めるしかないと思います。
自然豊かなニセコの近くに原発は似合いません。