斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

しれとこ100平方メートル運動

2018-02-26 01:09:41 | 自然の驚異
2014年5月にニセコ町で開催された環境自治体会議「ニセコ会議」で
手にした1枚のパンフレット「しれとこで夢を育てませんか!」を見て
すぐに「100平方メートル運動の森・トラスト」に参加を申し込みました。
以来毎年寄付を送ってきました。

知床の思い出:
20代の頃三人で知床にある羅臼岳から硫黄山へ縦走し、下山途中で
大雨のためビバークし、(町の人から熊のうようよするこんな所でよく
一晩あかしたもんだねと驚かれる。)カムイワッカの滝で入浴したこと、
斜里岳に登り、下山後数十キロの道を5時間以上歩いて町まで辿りついた
こと等なつかしい思い出です。
今年の夏はぜひ知床を訪れてみたいと思っています。

24日(土)北海道大学総合博物館で「しれとこ100平方メートル運動
40周年及び運動推進北海道支部設立」と「記念講演会」がありました。
講演者は午來昌(さかえ)元斜里町長・斜里町名誉町民です。
午來さんは1967年~1983年まで斜里町議会議員、その間しれとこの
100平方メートル運動に関わり、知床の自然保護運動のリーダーとして活動。
1987年~2007年斜里町長として連続5期20年町長を務めました。
2005年日本で3カ所目になる世界自然遺産に知床が登録され、その夢が
実現しました。
午來さんはNPO法人日露平和公園協会理事長を務め、知床のみならず
北方領土を自然遺産として残したいとの思いからプーチン大統領に手紙を
出し交渉を重ねているとのお話でした。スケールの大きさを感じます。

午來昌元斜里町長の講演 

イギリスのNational Trust(ナショナル・トラストは史跡・自然美を保護
するための団体で英国が発祥地、オーストラリアなどにある)がヒントになり、
始まった日本のトラスト運動は朝日新聞コラム「天声人語」の元筆者の辰濃
和男さん(昨年12月死去)が「北海道・知床の自然保護のため寄金を募り、
土地を買う『知床100平方メートル運動』を「天声人語」で紹介したことに
よりこの運動が大きく推進することになります。

イギリスのナショナルトラストには300万人の会員がいるとのことですが、
私たちも在英中は会員でした。イギリス人の友人に勧められて会員になり、
ナショナルトラストをあちこち訪ねました。イギリスのナショナルトラスト
にはたくさんのボランティアが活動しています。みな専門的知識があり、
よく研究されている素晴らしい方々でした。

講演の後、「北海道支部設立総会」が開かれ、代表に小川巌、環境市民団体
エコ・ネットワーク代表、元北海道大学教授がなりました。
日本には「しれとこの森トラスト関西支部」「しれとこ100平方メートル
運動推進関東支部]「札幌ふるさと斜里会」などがあります。
 
  小川巌代表   馬場隆斜里町長

総会後交流会にも参加しました。
斜里町議長の木村耕一郎さんから「前にお会いしましたね。」と言われ、
私はすっかり忘れていましたが、北海道大学公共政策大学院地方議員向け
サマーセミナーでご一緒していました。斜里町から何名か参加されて
いたのを思い出しました。このセミナーには2010年から5年間毎年参加
してきました。ここ数年は議会の仕事と重なり、参加できませんが、道外
東京、関西方面からも議員以外の東京都職員や、議会事務局長なども結構
参加しています。若くてみなはっと思うほど優秀な方々が多いのですごく
刺激になります。国政や首長選の候補者(元を含む)なども参加しています。
女性の参加はかなり少ないので残念ですが、最近はわかりません。

   
この日もたくさんの方々との出会いがありました。

木村耕一郎議長のあいさつ 飲み放題で2,000円の会費 お料理も良かったです

知床の森の再生はただ植樹すれば良いのではなく、「原生の森」を復元する
という遠大な計画があります。それには100年、200年という単位の年月を
要することです。この運動を推進し拡大するにはたくさんの方々の参加と
支援が必要です。そして次の世代へとつなげていかなければなりません。
今その歴史の始まりに関わっている幸せを感じています。


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