桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

21歳になります

2008-10-04 21:44:42 | 自閉症のtoshiya

何のきっかけもなく(私にはそう見えるから)トシヤの自傷が始まることがある。

自傷って何?と思われる人に説明。

パニック状態で自分の体を痛めつける行為ですけど、トシヤの場合は凄まじい勢いで頭や顔を平手や拳骨で殴りつけます。
壁に頭を打ち付ける人もいるといいます。

叩く音もさることながら、みるみる真っ赤に腫れ上がっていく顔を見てる方が辛くなる。
叫び声を上げながらやるので、ほんとに心臓が止まりそうにびっくりする。

止めさせたくても本人は忘我の状態なので私みたいな女の力では無理です。

何の前触れもなく始まるようなときは、おそらくですけど、昔の記憶が甦るいわゆるフラッシュバックが起きたのだと考えてます。
なにかの拍子で、以前傷ついたときの気持ちが甦ったんじゃないかとか。

 

彼らは一般的に記憶力が並外れてよいことが知られていますが、記憶力がよいというより、忘れることが出来ないというのが正しいと思います。

私たちはたとえ辛いこと、嫌なことがあったとしても、時とともに忘却していくことで傷ついた心を癒すことが出来ます。
とてもよく出来たメカニズムです。

ところがトシヤたちはそれが出来ない。

嫌だったこと辛かったこともデリートされることなく、どんどん蓄積されていく。

想像以上に辛い宿命です。

 

ただ救いがあるとすれば、辛いことばかりでなく楽しかったこと幸せだったことも忘れないということだから、それを増やしてあげることで人生を豊かにしてあげられるんではないかと考えてます。

私はトシヤが小さい頃から、いろんな体験を積ませてやりたくて奔走しました。

好きな音楽のコンサートへ行く、馬に乗せる、南の海に行く、海外へ連れていったこともあります。

トシヤがリラックスして笑ってくれれば、プラスの記憶が増えていく。

ただ、思春期という魔の時もあってなかなか私だけでは手に負えないようになってきましたが。

 

明日5日はトシヤの21歳の誕生日です。

早くも私の母から「トシちゃんに何か買ってあげなさい」とお祝いが送られてきました。

私だけでなく、トシヤの成長を見守ってくれている人がいる。
嬉しいです。ありがとう。

物欲などまったくない人ですから、母からもらったお祝いで何か素敵な体験をさせてあげられたらいいなと思ってます。

幸せな思い出をつくり、楽しい体験を積み重ねてあげることが、親として唯一出来ることかなとここに来て思うようになりました。


嘘じゃなかった

2008-10-04 13:49:16 | 自閉症のtoshiya

はい、働いてきましたですよ!学校の大掃除。

電車で行ったのは私だけだったので、泣く泣く赤城からセレブにタクシー(泣)。
それでもタクシーの運転手さんが「久々に若葉のお客さんを乗せたからオマケね!」と行って、学校の手前でメーターを止めてくれたんです(再泣)。
アリガトウ

 

保護者が掃除を手伝うことが慣例になってる終了式だけど、参加家庭は約三分の一で、しかも私を含めて皆さん遠方の人ばっかり・・・。

ちっさいちっさい学校なので、もう少し家庭の協力が欲しいとこだといっつも思いますね

教室床にワックスをかけたり、外の落ち葉を掃いたり、草むしりしたり、最近の私にしてはかなり動きましたけど、動けたんですよね。
これ、とっても有難いことです
前日に背中が痛かったので不安はあったのですけど、何とかやれました。

さて、お手伝いされたお父さんお母さんたちと昼のお弁当をいただきながら、子どもたちの授業が終わるのを3時間ほど待つことになってるのですが、普段滅多にお会い出来ないので、その場が貴重な情報交換の場になります。

私はたぶん一番の古株になるので、新入生の親御さんの疑問にお答えするような立場になるんです。
私は、せっかく高い理念の学校へ入れたのだし、今後も親御さんたちにいろんな意味で学校や寮への理解をしてもらいたいと常々思ってますので、過去に私がwebマガジンに連載した学校取材記事の紹介をさせてもらったりします。

昨日来ておられたお母さんで、まさにその記事を読んでコピーして、入学に対する周囲の理解を求めた方がいたのです。

いや~どこかで役に立っていたんですね。

嬉しいです

 

さて、今日のタイトル「嘘じゃなかった」っていう意味。

上の話も含めて、最近の自分に起こることは、私の信条「とにかく目の前にあることに全力を尽くす」ということの答えだな~と思えることが多いってことと、きちんとこうなりたいこうしたいとビジョンを持って想ったことは、速攻でヒントや答えがやってくるということ。

多くの成功哲学を唱える人が言ってることは、嘘じゃないよ!ってことを書きたかったのでした。

障害のある子を全身全霊で育てる、文章で自分を表現する、セラピーで人を元気づける、アクセサリーで人に喜んでもらう。

その時々で手段は違ったけれど、目の前のことにバカ正直に全力を傾けてきたことが、未来の自分の水先案内をしてくれている。

そして、それが出来る環境であった(させてくれた周囲の協力)ことに、今さらながらありがとうと思うのです。