今日のエッセイは、男性性、女性性についてがテーマです。
私もカラーセラピーを学んでから、より深くそれが理解できるようになりましたが、この文章はそれ以前に書いたものです。
自分の成長とか理解度もわかって面白いです。
≪男 or 女≫
うーんあの女性ステキだなあと思う人というのは、大抵「男入ってる」系のひと。つまり、さっぱりしていて精神的に自立している女だ。
たぶん私自身がかなり「男入ってる系」だから、同類のにおいを感じるのかもしれない。余談だけれど、以前とある男性誌に「あなたの男気度チェック」とかいう頁があったので試しにやってみたら、ナント「男気度満点!」みたいな高得点をマークしてしまった…。
試す私も私と思うが。
いつかは、とある男性に「さくらさんは牛若丸みたいだね」と褒められたし。
つい先日のこと、精神的なストレスで体調を崩したときに診てくれたヒーラーが、私にこう問うた。
「さくらさん、あなた自分を男と女のどっちだと思ってますか?」
「そりゃ男ですけど」と間髪も要れず答える私に、「そうですね、あなたの場合7割が男性ですね」とヒーラー氏。 やっぱりね…。
「では、男性性の特性って何だと思います?答えはあなたの中にありますよ」と言われると、「自分がコレと思ったらとことん追求するとか、自分自身が輝かなくては気が済まないとか」という言葉が澱みなく出てくる。ところが、「それでは女性性の特性は?」と聞かれると、ウッと言葉に詰まって頭で一生懸命考えようとしてしまう。
結局、自分の言葉では答えられなかった。そのくらい私の中では男性性の方が勝っているというわけだ。ヒーラー氏による答えは、「至るところに自分を存在させられ、あらゆるものを包み込むというのが女性性の特性ですよ」というものであった。
私のようなタイプの女は意外と多いらしいが、パートナーとしてしっくりいく相手は、端的に言うと、逆に女性性が勝ってるような男性だということらしい。そもそも体調不良の原因というのがパートナーとの不調和であったから、なるほどと思った。
実はこれまで自分が選んできた男性は、いわゆる男らしいタイプの人ばかりであった。つまり自分の内面が男っぽいので、相手にはより強い(男っぽい)ものを求めていたのではないかと思う。そうすると、お互いに足りない部分を補い合うというより、あらゆる部分でバッティングしてしまうようになってくる。それでは喧嘩が絶えなくなるので、私の場合は仕方なく社会的な性(ジェンダー)を引き受けて生活するようになり、次第に無理を重ねて破綻が来るというパターンであったのだろう。
現代は、単純に生物学的な性差だけで男女間を語れる世の中では決してない。だからといって、すべて「平等」がよいという杓子定規的な発想も無理があると思う。なぜなら性差が必要なければ、そもそも神さまがわざわざ2つの性を創造されるわけがないんじゃないかと思うから。
ひとつひとつのカップルに、それぞれの男女の在り方がある。お互いの理想を主張するというより、自分たちの理想とするパートナーシップを試行錯誤しながら作り上げていける、そんなしなやかな人いませんか?!(笑)
※画像は「ベルサイユの薔薇」のオスカル・イメージで使いました