今日の記事はあまりに言いたいことが心に積もりすぎていて、かえって言葉足らずになる可能性がありますので、きっといつかまたつらつらと書かせてもらおうと思います。
相方とトシヤと3人で暮らし始めてから、ずっと気に掛かっていたことがあります。
それは、私が、あるいは私も相方もいなくなった後、トシヤをどのように社会へ託したらよいだろうかということ。
もちろん、障害のある子供を持つ親ならば必ず思うのが、「親亡き後」の子供の生活というか人生のことなので、もっと前から漠然と考えてきたことではあります。
自分で自活できない、身の回りのことが出来ないとか見守りが必要な人に対して、成年後見人制度というのがあります。
私たちも半年前くらいから、何度か説明会や講演会へ足を運んで情報を得ようと努めていますが、それと同時に親以外の人に本人を知ってもらうための覚書というか、引き継ぎ書というか、なんらかの形にしたものを残しておくべきだなと考えていました。
それを横浜のあるNPO法人が「あんしんノート」というプロジェクトでひな形を作って、書き方などの講習会をして下さることになり、本日行ってきたのです。
当初は先着60名ということらしかったのに、ふたを開けてみたら100名近い応募があったそうで、出来るだけ多くの人に知ってもらうために急きょ受け入れることになり、ほんとに大勢の親御さん(平日なのでほとんどが母親)が参加されていました。
取りも直さず、それだけみんな同じように子の将来のために何とかしたいと思ってることの証でしょう。
あんしんノートは本人のことについて書くもの(本来は本人が書くもの)と、親のことを書くものの2部構成になっています。
どちらもここでは列挙できないくらい細かくたくさんの項目を書いていくようになっていましたが、親のノートはひと言で言ってしまうと「遺言」のような印象です。
心情的なことから財産管理、友人関係の連絡先、延命措置のことなど、いつかは向き合わねばならない大事なことばかりですが、いざ今これに書き込もうとするとそう簡単に書けるものでもないなーというのが実際の感想です。
それでもこういうものは、まだ先でよいなんて言ってても、自分の判断能力が劣ってからでは遅いし、体力気力が十分にあるうちから準備しておくに限ると思うんですね。
人生の後半へ突入した今の時期、私にとってはとてもタイムリーな出会いだったと思います。
今後の人生をどう生きていくのか、もう一度棚卸してみたいと考えているからです。
長くなるので、また続編を書きます。(いつかは未定)