2週間ぶりにトシヤをショートステイに預けたので、ずっと行きたかった展覧会へ。
私がいつもお話ししている、ヴァンクリーフ&アーペルズ後援のレコールジュエリーと宝飾の学校主催のエキジビジョンです。
ダニエル・ブラッシュはジュエラー、金属加工職人、詩人、画家、彫刻家、哲学者とどんなジャンルでもボーダーを設けない芸術家です。
ひとことで言うと、ただ自分の求めるテーマや興味を10年単位とか長いスパンで研究し、表現した人です。
物凄い集中力と繊細さで作品を遺しています。
とてもとても共感します。
スチールやアルミニウムとダイヤを組み合わせたジュエリーなど、多くのジュエラーが発想すらしない作品があります。
ダイヤは稀少な宝石だから使うという訳でなく、彼が深く追求した光と透過性、透明性を持つから使ったのだと思いました。
自分の中にある言葉をあらゆる手段で表現した芸術家なのですね。
宝飾職人が持ちたいスキルやテクニックを「言葉では言い表せない作り手の魂が胸を高鳴らせるとき、テクニックは消えるのだ」と。
テクニックを極めるのが目的じゃなく、自分が伝えなければならない考えを代弁する道具に過ぎないと。