前の記事でコメントを頂きましたので、映画パーフェクトデイズのレヴュー追記します。
作中に平山の後輩清掃人として、タカシという人物が出て来ます。
タカシは今時?の青年というか、推しのガールズバーの女の子に入れ上げたり、仕事は片手間にやったり、平山とは対照的な存在として描かれます。
が、ある日の仕事場にデラちゃんという青年が来てタカシとやり取りします。
デラちゃんはダウン症の青年ですが、それについては作中何の説明もされません。
ただ、タカシはデラちゃんは幼なじみだと平山に告げて親しげに自然にデラちゃんと接します。
私はこの時点で涙でした。
タカシは世界に対してフラットな視点を持った人なのでした。
いい加減な青年だけど、それだけがタカシの顔じゃない。
平山は、そういうことにも小さな喜びや驚きを抱いたのかも。
あまり書いてしまうとネタばれになるので止めますね。
この後もデラちゃんが出る場面がありますが。
いろんな人が自分を表現出来ることをサラッとやってくれた監督、さすがでした。
私も長年の経験や見聞から、つまり健常な人であろうが無かろうが、あらゆる可能性は誰にでもあると考えています。
それはきっと「楽しい」と感じられるところに芽があるのでは?とも。
書道家の翔子さんも、きっと書道が楽しくて仕方ないのではないかと思います。
そしてその光る芽を見つけられる人が周りにいて世界を広げてくれたら、素晴らしいことになりますね。
私も仕事柄、ダウン症の方とは何人も関わってきていますが、才能をお持ちの方が多いです。独特の色使いで絵を描かれる方等々
書道家の金澤翔子さんもそのお一人ですね。
彼女は多分お母様が才能を見出してそれを伸ばしてこられたのだと思います。
この映画に出てくる青年もきっと監督が才能を見いだしたのでしょうね。
すごいですね。