あゆみちゃん

2週間前にしたtoshiyaの血液検査の結果を聞きに行って来た。
今服用しているバルプロ酸ナトリウムの血中濃度を診るための検査だったのだが、結論からいうと、今の数値が51,5μg/mlで基準値が50～100であるのですれすれだった。
このままうまく発作を抑えられればいうことはないが、医師はもう少し安心できる数値まで上げた方がよいという見立てで、心持ち増量することなった。

今でもかなり寝てしまう感じなのでちょっと心配ではあるが、体もまだ成長しているので量になれていくのかもしれない。

それ以外の生化学検査の結果ももらったが、先生が「まさに健康優良児そのものですね！」と太鼓判を押してくれるほどの健康体のtoshiyaである。


ところで、偶然にも受付で、そこの相談センターが発行している広報誌の表紙に懐かしい名前を発見した。
toshiyaが通っていた教会幼稚園で一緒だった、ひとつ年下のダウン症の女の子のご両親の名前だ。「わが子の巣立ちを見守って」という手記を載せておられた。

あゆみちゃんには卒園以来10年以上会っていないけれど、元気でいる様子がわかって嬉しかった。

あゆみちゃんの成長をおじいちゃん、おばあちゃんも含めたご家族みんなで見守ってこられた話を読んで、うちの子の境遇を思った。

toshiyaはいつもいつも私と二人きりだった。
満足に遊んでもあげられなかった。
それが彼の運命だと言ってしまえばそれまでだけど、私がひとりで頑張ってきたことがホントに正しかったのかどうかわからなくなる。

彼の不安定さは私のせいかもしれない。

家族は血縁があるから成り立っていくものではなく、努力して育っていくもの作っていくものだと思う。

まだ可能性があるのであれば、toshiyaのために努力していこうと思わせてくれたあゆみちゃんとの再会だった。




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