主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
diarios de motocicleta
朝起きると、
最近感じたことの無いような寒さに包まれていました。
ベッドからもぞもぞと降り出し、
ストーブに火を入れ、
惚けながら窓を見遣ると明らかに冬の曇り空。
実は今日は休み。
仕事の合間の単一休み、そんな事実にありながら
体を休めるだけ、次の日が仕事だから、
そんな理由で籠もるのは、自分に嘘を吐くようで苦しいものです。
丁度そんなとりとめもない事を感じている頃。
汽笛の音色が遠くから聞こえました。
先日出逢った蒸気機関車のものであろうそれは
少し動くのにも寒い外気の中にあって、
一際猛々しく聞こえました。
ヘルメットを掴むと、部屋を飛び出し
チェーンロックを外しながら暖機。
ジャケットの前を閉め、メットと手袋を着ける頃には
水温が42℃ぐらいまで上昇していました。
タイヤを暖めながら、汽車の停まっていそうな駅に向かいます。
駅のロータリーを抜け、
ホームの末端に近い、線路脇にバイクを停めると…
居ました。
ホームは反対側ですが、確かに蒸気機関車です。
やはり大人気。ホームの上は混雑していました。
遠目から見ると、少し近づきたくなるのが人情。
ホームを大きく迂回し、線路の反対側へ。
しかし残念、反対側には駅の広告看板と、
雑草が沢山あり隙間からしか見えません。
そのまま少し進み、
丁度線路への柵が切れた場所があったので停車。
暫く待っていると、
勇壮な汽笛とともに車両が近づいて来ました。
ところが…、
蒸気シリンダーの駆動音がしないのです。
程なく理由が解りました。
客車が通り過ぎると…
ほんの数十秒の邂逅ではありましたが
バイクで見に行った事も手伝って印象に残る姿でした。
帰路には、DVD屋に寄り
今日の日記のタイトルでもある
『モーターサイクルダイアリーズ』を発見。
昼下がりの鑑賞会となりました。
バイク乗りとしても、自分自身の信念としても。
エルネスト的男の生き様は、
今までの自分を、忘れかけた自分を思い出すのに
十分な説得力を持ったストーリーでした。
良い映画に出会えたと思います。
さて、明日からまた頑張ろう。