ふぁ~むずの一歩 ~ 見えないものが見えてくる♪

Runブログ。最近トレラン始めました。練習嫌いのおっさんがもがく日々を綴ります。

白馬岳2泊3日テント泊登山(1日目)栂池~白馬大池

2018-08-28 01:26:11 | 登山&ハイキング

いつも見に来てくれてありがとうございます。

 

夏休み後半(8/17~19)に、嫁さんと二人で北アルプスの白馬岳に登ってきました♪

 


 

■再び白馬岳へ

一度登った山をもう一度登るくらいなら次の山を求めてしまう、なんちゃって百名山ハンターの我々。

しかし近頃は”なんちゃって”で簡単に登れる山は残り少なくなりつつありまして、次はどの山に登ろうかな~と考えたときに

憧れの山はいくつか候補として出てくるのですが、どこも辛そうで計画を具現化できない日々が続いておりました。

今年の夏休みも、燕岳や笠ヶ岳などを思い描いておりましたがどこも辛そう(歩行時間が長いなど)で、、、

そんな中、好日山荘でふと手に取った長野県小谷村の冊子「小谷旅本」に白馬岳の紹介がありました。

白馬岳は山登りを初めて最初に登った3000m級の山なんですが、「もう一度白馬岳もありかなー」と思い始めていたところに、

さらにBS番組「にっぽん百名山」のスペシャルで白馬岳が取り上げられておりまして、3000m級の稜線の映像を目の当たりにしたとき、

もう心は決まりました。僕の見たかった景色はこれだよ。この景色を見ながら稜線を歩きたい!もう白馬岳しかない!

 

というわけで嫁さんに「白馬に行こうぜ~!」と話したところ、すぐに「ええよ!」との返事。

嫁さんと山の話をするとき「一番辛かったのは白馬岳」とよく言っていたので、この返事には意外でした。

そこのところを聞いてみたところ、一番辛かったのは白馬岳だけど、一番好きな山も白馬岳で、もう一度登りたかったらしい。

辛いけど、行けるなら年をとってからではなく今のうちに行くほうが体力的に辛くないと思ったとのこと。

 

というわけで再び白馬岳へ登ることになりました♪

 


 

■ルート:3000級の稜線を歩く

白馬岳へは猿倉から大雪渓を登るルートが一般的ですが、「あれは辛すぎる!」ということで、

今回は栂池から登って白馬大池でテント泊(2泊)し、そこを拠点に白馬岳へピストンする計画にしました。

それだとテントを担ぐのは1日目と3日目のみで、時間も短く何とか僕らでも耐えられそう。

そして2日目は白馬岳へのピストンですが、3000m級の稜線歩きです。天気が良ければ絶景が期待できます。しかも空荷です!

 

1日目)栂池自然園(1,829m)~白馬乗鞍岳(2,437m)~白馬大池(2,380m)

2日目)白馬大池(2,380m)~小蓮華山(2,766m)~白馬岳(2,932m)~小蓮華山(2,766m)~白馬大池(2,380m)

3日目)白馬大池(2,380m)~白馬乗鞍岳(2,437m)~栂池自然園(1,829m)
 
 

それでは山行レポ開始です。

 

1日目:8/17(金) 曇り一時小雨

 

当日2時半に起床して3:40に自宅を出発。ガソリンを満タンにして高速に乗ったのが4:01。1分超えちゃったー。深夜割引が。。。

 教訓:ガソリンはあらかじめ満タンにしておきましょう!

高速のSAで朝ご飯食べたり、降りるICを通り過ぎて1つ先のICで降りたりしながらも栂池には8時過ぎに到着。

午前中は天気が悪く午後から回復すると言っていたので、「もう少し遠くてもええんやで」と余裕をかましてみたりしましたが、

やっぱり近いってのはありがたいですね。

 

駐車場はゴンドラ駅のすぐ横の駐車場を利用。1日500円でした。2泊3日だと1500円になります。

当初は節約して、400mほど離れた無料駐車場を利用する予定にしていたのですが、

小雨が降っていたのと、下山時に歩く元気が残っているか不安だったので有料駐車場に変更しました。

結果は正解だったかな。下山してきたとき元気はありませんでした。

 

 

身支度を整えて、さぁ出発です。

まずはゴンドラとロープウェイを乗り継いで、一気に標高1000mほど稼ぎます。

往復で3600円。楽ちんだけど結構お高いですね。JAFとかモンベルなどの会員割引はあるみたいでした。

ゴンドラは、まだ早い時間帯で混雑していなかったので1グループに1台ずつ割り当ててくれていました。

なので6人乗りですが2人で乗車。大きなザックがあるので相乗りだったら迷惑かけちゃうなと気にしていたのですが助かりました。

ロープウェイは20分おきの出発なのでお客さんがそこそこいて、肩が触れ合わない程度の混雑ぶりでした。

 

 

ロープウェイの駅から登山口のある栂池自然園までは10分程歩いて行きます

スタコラサッサと歩く観光客とは対照的に、我々はゆっくりのっそりと歩きます。

意図的にゆっくり歩いているわけではなく、久しぶりのテント泊でザックが重たくて前に進まないのです。

出発前に家でザックの重量を量ったのですが、嫁さんのは約10㎏、私のは約15㎏でした。

重たいザックと、進まない自分に戸惑いつつ、「20年前なら、このくらい楽に担げたのになー」と若かりし頃を回想してしまいました。

 

ザックを腰で持つようベルトを締め付けなおしたり、重たく感じない姿勢を探ってみたりしていると登山口に到着。

さていよいよです。テンションアゲアゲで行きましょう!

 

 

のっけから高山植物のオンパレードです。栂池自然園の辺りは湿原になっており水が豊富だから植物がいっぱいあるんでしょうね、きっと。

パシャパシャ激写しつつゆっくり進みます。最初はゆっくり登った方が良いというのでちょうど良かったです。

 

左)アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、中央)カンチコウゾリナ(寒地髪剃菜)かな?、右)ヤマハハコ(山母子)。

 

ちょいと登りますと木々の間から高そうな山が見えました。ピークは雲の中。どんな山なんだろう。

登ったら気持ちいいだろうなーというワクワクと、重たいザックを担いで登れるんだろうかというドキドキが交互に押し寄せてきます。

 

左)エンレイソウ(延齢草)の実、右)???

 

午前中は一時雨の天気予報。雨の中歩くのは嫌だな~と思っていたら、小雨が降ってきました。神様ったらイケズだなー。

 

振り返りますと、登ってきたルートはよく分かりませんが、写真(↓)中央に建物が見えましたので、その辺りが栂池自然園の入り口だろうか。

ゆっくりした歩みでも随分登ってきたもんだ。コツコツの力はすごい。と、こんな序盤でそんなことを思ったりした。

 

左)ハクサンボウフウ(白山防風)?、右)オヤマリンドウ(御山竜胆)。

 

初めましての、オニシオガマ(鬼塩竈)。

 

左)イワショウブ(岩菖蒲)とか、右上)ベニバナイチゴ(紅花苺)、右下)ミズバショウ

 

高山植物を観察しつつ歩いていると、登山客がタムロしている場所がありました。岩の間から染み出る銀嶺水がありました。

ここの水は飲めるそうなので手ですくって飲んでみたところ、冷たくて美味しかったです♪

 

ちょいと顔を見せてくれている山(↓)は杓子岳でしょうか。

 

 

標高2,180mにある湿原「天狗原」に到着。ガスってて先が見えません。泣

 

ベンチがあったのでここで一休み。前日に購入したパンをパクつきます。

中にチョコが入ってるフランスパン生地のパンで美味しそうだと思ったんだけど、硬かった。今後フランスパンは避けよう。

 

7月にはミズバショウやワタスゲが見られたそうだけど、今の季節はほとんどなかったです。残念。

 

イワショウブ(岩菖蒲)。赤いのは実なんだそうです。

 

天狗原を過ぎると大きな岩がゴロゴロとした急登が出現します。

 

岩ゴロゴロのところでも隙間に高山植物が咲いていました。そんな健気なところにも惹かれますね。可愛らしい。

左)モミジカラマツ(紅葉唐松)、右)イワオトギリ(岩弟切)?

 

岩ゴロゴロの急登はまだまだ続く。

「いつまで続くねん!」と言いたくなるくらい続くとの情報を事前にゲットしていたので淡々と登ります。

 

おっ、雪渓が見えてきました! テンションアップしたのですが、この雪渓は横切ることなく横を通り過ぎるのみ。あら残念。

 

この辺りはチングルマの綿毛が咲き誇ってて感動。風になびいた綿毛が可愛らしいんです。

風車のようになった綿毛もあり、どっちから風吹いていたんだ!?って不思議。

 

 

待ちに待った雪渓です! 30mほどですが雪の上を歩けるのは嬉しいもんです。

ちなみに天狗原からの岩ごろごろの急登はこの雪渓まで続いておりました。時間にして小一時間。ほんと長かった。

 

雪はシャーベット状でキックステップで進めます。アイゼンは不要。

 

上)シラネセンキュウ(白根川芎)?、下左)イワギキョウ(岩桔梗)、下右)???

 

 

 雪渓を過ぎて少しするとだだっ広い場所に出ます。

 

白馬乗鞍岳の山頂です。本当の山頂はルートから外れた場所にあるようですが、、、

ケルンって何のためにあるんだろうと思ってたんだけど、ガスや吹雪で視界が悪い時の道しるべなんだと、さっきどこかのブログで知りました。

こういうだだっ広い場所では視界がないと方向も分からなくなっちゃいますもんね。なるほどです。

 

ガスで行く手が見えず、黙々と歩きます。

 

ガスを抜けると~~~、白馬大池が待っていてくれました。いいね!

 

この辺りもチングルマがたくさんありました。雪渓や池など、水場の近くにはお花がたくさん咲いてますね。

 

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)

 

くるっと下を向いて咲いているのは、ダイニチアザミ(大日薊)。たぶん。アザミにもいろんな種類があるんだね。

 

白馬乗鞍からは再び岩ゴロゴロの登山道。山荘が見えているんだけど、結構時間がかかります。

 

初めましての、ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)。

この写真ではよく分かりませんが花弁がくるっと反り返っているんです。もっとちゃんと撮っておけばよかった。反省。

 

ようやく山荘に到着です。今日はここで泊まりです。お疲れ様でした。

今回の山行で重たいザックを担いだ登りはこれで終了。2日目は空荷で、3日目は下りなのです。うほほ。

 

ささっとテントを設営し、今夜の寝床を確保。テント場のキャパは30張りくらいで空いているか心配でしたが余裕でした。ほっ。

重たい荷物担いできて、空きがなかったら洒落にもなりませんからね。

 

時刻は15時過ぎ。ちょいと晩ご飯には早いのでおやつタイムです。

コーヒーを淹れ、コーンビーフとフランスパンをもぐもぐ。このコーンビーフはスパイシーでパンと一緒に食べると、めちゃウマでした。

次の山行にもこのコーンビーフは持っていくことにしよう。

 

 

昼寝の後は晩ご飯です。カレーと、セブンのハンバーグとチキンステーキ。ドリンクを凍らせて保冷剤代わりにして持ってきました。

 

ドライフードも美味しくなりましたが、やっぱりお肉系のものを食べたくって頑張って担いできたのです。

それはそれは美味しゅうございました。冷めないうちにと思って、あっという間に食べてしまい、もうちょっと味わって食べたら良かったと後悔。

 

食後の歯磨きにと、テントの外に出るとちょうど日が沈むところでした。

 

到着したときはガスってて分かりませんでしたが、テント場の横の草原にチングルマがぎっしり。夕日に照らされて、圧巻です。

 

日が落ちるとやることないので18時半には就寝しました。翌朝は3時半起床の予定なのですが9時間も寝るのか。寝すぎですね。

 

 

この日の夜は冷え込んで白馬山荘の情報では初氷を記録したそうです。

寒くて何度も目が覚めちゃいました。私の夏山用の寝袋ではかなり厳しくガタガタ震えながら寝ていました。

そして夜中の尿意です。最初は寒いので朝までなんとかやり過ごせないかと思ったけれど、時計を確認すると24時過ぎ。

朝まではまだ時間があるので意を決してトイレへ行こうとテントの外に出てみたら、なんということでしょう!

満天の星空でした。天の川も肉眼でちゃんと見えました。

 

 

いつも星空には関心のない嫁さんは起こさなかったのですが、翌朝、「星空がすごかったよ」と教えてあげたら

「なんで起こさんかったんよー!」と怒っておりました。

 

 

2日目へ続く

 

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