いつも見に来てくれてありがとうございます。
硫黄岳の山行レポその2です。その1はこちら。
その2は「赤岩の頭」からレポ再開です。硫黄岳に登って夏沢峠を経由して桜平に下山します。
赤岩の頭で赤岳などのギザギザの稜線の景色を堪能。そしておにぎりなど補給したこともあって身も心も満足感に包まれました。
そうなると今日の目的地である硫黄岳にはもう登らんでもええんとちゃう?という囁きが頭をかすめます。
ですが、硫黄岳に登ると爆裂火口が見えるというのを思い出しました。
・・・、仕方ない。登ろうか。
コバノコゴメグサ(小葉の小米草)
硫黄岳に向けてえっちらおっちら登っているとゴツゴツ岩が出現。
最近は低山ばかりだったのでこんなの久しぶりだわ。よし、ガシガシ登るぞ!と思ったら、
脇を素通りするだけでした。つまんないね。
トウヤクリンドウ(当薬竜胆)
山頂直前で再びゴツゴツ岩が出現。慎重に足を運びます。
全然大したことない岩場だけど、気分だけガシガシ登っておきました。
13:09(スタートから4時間51分)、硫黄岳の山頂(2,760m)に到着。あれまー、ガスってました。
山頂はだだっ広い広場になってます。この景色、見たことあるぞ。記憶のなかの景色と一致します。
以前2001年に登った時の記憶が残ってました。そのときも同じようにガスってたなー。
そう言えば爆裂火口はどこだ?と、あるはずの方向を見るとガスに包まれておりました。
爆裂火口を見たくて登ってきたのに。。。
15分ほどガスが晴れるのを待ってたんだけど、これ(↓)が精いっぱいでした。残念。
左側が火口で切れ落ちてるんですがガスで見えない。まぁ高所恐怖症なので、見えたら見えたでビビってるんでしょうけどね。
ちなみに山頂の気温は24度くらいでした。
爆裂火口は諦めて下山開始。
イワツメクサ(岩爪草)
チラッと横を見ると薄っすらと爆裂火口が見えました。
ガスが切れるのを待ってたら、ちょっとだけ火口の様子が見えました!
すんごいえぐれてる-! ビビりマックス!
全貌は見えないけどせっかくなので動画を撮ってきました。是非どうぞ。
爆裂火口の大きさ深さ、そして荒々しさに仰天。大規模な噴火であったことが容易に想像できます。
爆裂火口の大きさ深さ、そして荒々しさに仰天。大規模な噴火であったことが容易に想像できます。
改めて噴火の破壊力の凄さに驚嘆しました。
よくガスが発生する場所なのか道しるべとなるケルンが点々と設置してありました。
すぐ横は爆裂火口だし危ないからケルンを目印に進みます。
気持ちのいい稜線のはずなんだけどガスで何にも見えず。テンションも上がらない。
風もあって半袖Tシャツでは寒くなってきたのでアームカバーを装着。しかしこのアームカバー、冷感素材のもの。
風が直接あたらなくなったのはいいのですが、微妙にヒンヤリするぜ。
樹林帯に入るまではガレ場の下りが延々続きます。石が動くので歩きにくい。
コウメバチソウ(小梅鉢草)
ダイモンジソウ(大文字草)
一部、100mほどに渡って登山道が崩壊している箇所あり。
工事で直せるレベルの崩壊ではないので迂回路が恒久的な登山道になるのだろう。
樹林帯に入ってもガスは晴れず。淡々と歩きます。この辺りから雨がポツリ、ポツリと降り出してきました。
14:25(スタートから6時間7分)、夏沢峠に到着。
ここで雨が強くなってきたのでカッパを着こみました。
ここには山びこ荘とヒュッテ夏沢の2軒の小屋があるんだけど、どちらも閉まってました。
硫黄岳のピークから1時間ずっと下ってきたので少し休憩したかったのですが、休憩場所もなく先に進みます。
雨の中を歩くのは久しぶり。ちゃんと天気予報を見てきたんだけど、山の天気は変わりやすいっていうのはホントだね。
雨が降って苔も元気モリモリ。苔好きにとってはたまりません!
14:58(スタートから6時間40分)、オーレン小屋に到着。
雨宿りできる場所もなかったのでスルー。
雨がひどくなってきました。遠くの空を見ると明るかったのですぐ止むだろうと思ってたんだけどなー。
カッパは上だけ着て、下は着なかったんだ。そしたら背中から伝ってくる雨でお尻がビチョビチョになっちゃいました。
しかも先日買ったパタゴニアのバギーズパンツを履いてきたんだけど、撥水生地じゃなくずぶ濡れ状態でした。
まぁ速乾性はあるので雨が止んだあとは速攻で乾いてくれましたけど、今後は山には履いて行くのはよそうかな。
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)?
登りの時も見た、絵になる川の流れ。雨で緑が濃くなって、これまたいい感じ。
15:54(スタートから7時間36分)、夏沢鉱泉に到着。ようやく雨がやみました。
遠くに山が薄っすらと見えるけどどの辺りだろうか。
ちょいとズームアップしてみたら緑の草原のような場所がありました。
誰かが美ヶ原だろうかと言ってたけど、帰宅後に調べてみたらこの方向には霧ヶ峰もある。どっちかだろうか。
かわいいキノコ。
夏沢鉱泉からは舗装された道路が多くなります。下りだし歩きやすくて楽なんだけど、土の道じゃないとテンション上がりませんね。
16:23(スタートから8時間5分)、桜平の登山口を通過。
苔だらけ。日本庭園みたいで絵になるんだよなー。思わず足を止めて写真を撮っちゃいます。
駐車場までモクモクと歩きます。
16:41(スタートから8時間23分)、駐車したところまで戻ってきました。無事に下山終了です。
結局雨が降ってたってこともあり、硫黄岳からほぼ休憩なしで3時間ずっと歩いてました。
ちゃんと計画的に休憩をしないといけませんね。反省。
ウエアはほぼほぼ乾いてましたが、ザックが濡れてて後片付けが大変でした。
ザックカバーはしているけれどどうしても背中との間から濡れちゃうんですよね。
雨の中歩くのはいいけど、下山後の後片付けを考えるとやっぱ雨は勘弁してほしいな。
再び凸凹悪路の林道をキャーキャー言いながら車で下っていると鹿に遭遇。
林道を脱出し、田畑が広がる田園風景のなか車を走らせていると、八ヶ岳の山々のシルエットが見えました。
左から 天狗岳、根石岳、箕冠山、(夏沢峠)、硫黄岳、(手前に峰の松目)、横岳、阿弥陀岳、後ろに赤岳、権現岳、編笠岳。
北の方向に目をやるとこちらも山。左から 蓼科山、北横岳、縞枯山、茶臼山。もう山だらけです。
八ヶ岳は、標高もそこそこあり、樹林帯があったり、岩稜があったりといろんな表情を見せてくれるのでいいですね。好きになっちゃいました。
関東からのアクセスもいいですし、いろんなルートがあるのでまた行きたいと思います。
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