いつも見に来てくれてありがとうございます。
先週(6/26)の話ですが、
長野県にある三方ヶ峰・池の平湿原に登ってきました。
緊急事態宣言が解除され、久々の山行でしたが、やっぱり山はいいね!
緑の中を歩くと癒されるし、無理やん!と思ってしまうような遠くの場所にも
一歩一歩 歩くことで到達できちゃう達成感?というのか、まぁそんな体験ができることや、
あとは登った人にしか見られない・感じられない景色、そして かわいい高山植物との出会い、などなど。
三方ヶ峰・池の平湿原を選んだ理由はいくつかあって、まずはアクセスの良さ。
長野県の東御市(とうみし)という、小諸市の北で、群馬・嬬恋村との県境にあるんだけど、
関越自動車と上信越自動車をひとっ走りして、小諸ICを出て地道を16㎞(30分)行けば到着できる。
ちなみに”地道”って関西ではよく使うけど、下道(一般道)のことっす。
そしてもう1つの理由は、天気が悪くても楽しめそうなところ。
天気予報では曇りのち雨。景色は望めそうにないので、他のことで楽しめる何かがあればいいなと探していたところ、
三方ヶ峰では今の時期コマクサの群生が咲いているという。いいじゃん。
それに湿原って晴れているときもいいけど、少し霧がかかってるのも雰囲気があっていいよね。
あと、久々の山行で体力的にもちょうど良さげだったので、三方ヶ峰・池の平湿原へ行くことに。
ルートはこんな感じ(↓)。湯ノ丸スキー場(地蔵峠)の駐車場を発着として、
登りは、見晴岳を経由して三方ヶ峰に登り、そこから池の平湿原を通って下ってくるというルート。
標準コースタイムは3時間40分@ヤマケイ。

標高はスタート地点の地蔵峠が1732m、最高点の見晴岳が2095m。標高差は363m。

駐車場に到着すると目の前に上級者向けのゲレンデがあり、いくつかのパーティーが登って行った。
それにしても えらい急斜面やなーと思って見ていると、牛さんたちがドドドーーーと
ゲレンデを駆け下りてきたのでびっくり。
ちなみに我々の登る山はゲレンデとは反対方向なのでこの急斜面は登らずに済みました。ほっ。

下りなので走らざるを得ないんだと思うけど、牛が走る姿がなんとも可愛らしかったです。
サラサドウダン(更紗灯台) 釣鐘形の可愛らしい花が鈴なり。

登山口はどこかなーと探しながら歩いているとマップがあったので見に行くと、
この看板の脇に登山口がありました。

鳥のさえずりを聞きながらテクテク。小鳥たちは何をしゃべってるんだろうね。
変な奴がきたから気をつけろ!とでも言ってそう。私も口笛で応戦しておきました。変なおじさんです!って。

ツマトリソウ(褄取草)

気温は15度。薄手の長袖Tシャツ1枚でちょうど良かったです。
予報では10度前後だったので薄手のフリースを用意していたんだけど出番はありませんでした。

ギンリョウソウ(銀竜草) このブログにも何回か登場しているけど不思議な植物だ。
調べてみたら、これでもツツジ科らしい。光合成する能力がなく、菌類に寄生して栄養を得ているそう。だから白いんだ。へぇー。

あまり人が通らないのか熊笹が生い茂っていた。前日降った雨か朝露か分からないけど、
熊笹が濡れており、足元がびっちょり。



苔も元気だ。

レンゲツツジの群生がところどころにありました。がちょいと時期が遅かったかな。

イワカガミ(岩鏡) 最初は「おっ いいね!」と写真をバシャバシャ撮っていたんだけど、
三方ヶ峰までの登山道にずっと生えておりました。

マイヅルソウ(舞鶴草)

足元に桜の花びらのようなのが落ちていたので見上げると、大きな木に花が咲いておりました。

帰宅後の調べてみると、ズミ(酸実)という木で、りんごの仲間だそう。

ズミ(酸実)の花。 りんごもこんな花が咲くのかな。お花見ができそうだな。うっしっし。

シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)

再び ギンリョウソウ(銀竜草) めったに出会えないイメージがあったんだけど、そこかしこに点在していました。

ミヤマニガイチゴ(深山苦苺) 食べてみたら苦かったんだろうね。チャレンジャー。

見晴岳に到着。と思ったらその手前のちょっと開けた場所に到着。

見晴岳というから景色を楽しめるんだろうなーと思うが、雲で何にも見えない。
最初から景色は期待していなかったのでいいんだけど、雲の合間からちょっとだけ山が見え、
どんな景色が見えるんだろうと急に気になった。

オンタデ(御蓼)

見晴岳に到着。本日の最高地点 2,095mです。
あとは水平移動か下り基調。体力的には終わったも同然だぜ!と思うが、下りの方がしんどいんだよね。

コケモモ(苔桃)

遠くに三方ヶ峰が見えた。結構 遠いなと思うが、見えている範囲って意外と近い。

ヒメイズイ(姫いずい)

ヤマオダマキ(山苧環)のつぼみ

グンナイフウロ(郡内風露)

カラマツソウ(唐松草)

見晴岳を過ぎたすぐのところに柵がされているガレ場があり、ここにコマクサが群生しているという。

点々とコマクサが咲いていました。この写真では分かりづらいけど。

グッドタイミング。生き生きと咲いています。

可愛らしい。けど、よく見ると、なんちゅう形してんねんとツッコんでしまう。

スズラン(鈴蘭)

三方ヶ峰に向かって歩いていると、池の平湿原が見えてきた。いいね。

三方ヶ峰に到着。ここでも雲で景色はほとんどなし。

ここにもコマクサの群生がありました。



ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)

池の平湿原に降りてきました。ちょいと高い視点から見るのもいいね。

ハクサンチドリ(白山千鳥)

鏡池。池塘かな。

ヒメシャクナゲ(姫石楠花)。大きなカメラを担いでたおじさんが教えてくれた。小さくて気付かなかったので感謝。

ズームアップすると、釣鐘型の可愛らしい花でした。

ちなみに池の平湿原は火口にできた湿原らしい。Googlemapの地形図で確認すると、「ほー、なるほど」と火口であることを納得。


ヤマドリゼンマイ(山鳥薇)

ゴゼンタチバナ(御前橘)

シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)



ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)

無事に登山終了。

つづく
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