ポテトチップ、ICチップ、チップショット、バットをかすめるファウルチップ。
チップ(chip)の根っこはみな同じです。皆さんの想像力と創造力をテストします。
その昔、西部開拓の頃と思ってください。カウボーイ姿の荒くれ男どもがバーカウンターに寄りかかりながらチビリチビリやっている姿を思い描いてください。バーに来る前まで牧場の柵をこしらえていたのでしょうか、男たちはホコリまみれで、両肩には「chip 木屑」がこびりついています。私の肩の上にも木屑はあります。I have a chip on my shoulderと言った状況です。
そこに、この世のものとも思えない金髪の美女が登場です。よせばいいのに金髪嬢、私に意味深なウインクを投げかけたので話がヤヤコシクなりました。
ならず者: Hello handsome young man. Can you tell me how I can possibly make friends with such a beauty like your doll?
私: Leave me alone, will you? Or, go jump into the lake across the street!
ならず者: (私の肩から木屑を払いのけるような仕草をしつつ・・)Son of a bxxxx!!(と言いながら鉄拳が私の頭上の空を切る。)
私: (何事も無かったような涼しい顔で)Didn’t I ask you to leave me alone? Take a chip off your shoulder and relax.(と言う間もなくカウンターパンチ。ならず者、床に沈む。)
美女: I knew this from the first glimpse, Sanzo. I hate a guy with a chip on his shoulder. You are different, you are brave young man, Sanzo.
私: (面倒くさそうに)You leave me alone, too, OK? Good day, young lady. (と言い捨ててバーを後にし、逆光の夕日の中にフェードアウトする私・・・)
このように「肩の木屑を払いのけるtake chip off the shoulder」仕草が喧嘩の始まりの合図だったようです。転じて、「けんか腰の」「突っ張った」「とんがった」「切れやすい」ような状態のことを 意味し、つぎのように使います。
He has a chip on his shoulder. (あいつはどうも喧嘩腰なところがある)
I used to have chips on both of my shoulders in my high school days.(高校時代には私もえらく突っ張っていたものです)
「こりゃいいこと聞いた。これホンの気持ちだけど取っておいて。」と感謝のしるしにと皆さんが私にくださる心づけのチップはChipでなくてTipですから間違えないように願いますね。