星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(16) 観光コース

2006年06月28日 06時29分48秒 | Weblog

ケロウナに友達が来てくれる予定もあり、その際の案内の足しにでもなればと市内の観光案内所(Visitors Information Center)で道路地図やパンフレットを集めていた時のことです。若い旅行者二人と案内所職員とのやり取りが耳に入ってきました。

Where are you from?
We are from the Netherlands.
How long are you going to stay here in Kelowna?
Just one day.
Oh...., that's long enough.

ケロウナの観光ポイントを声高にアピールすべき立場の観光案内所の公務員が、ケロウナを見るには一日で十分だと言い切るところにケロウナのケロウナらしさがあるのです。見るべき所は実に少ないのです。ゴルフ、水上スポーツ、釣り、トレッキング等々やるべきことは盛りだくさんにある街ですが。

ゴルフをやりにきた台風1号(もといっ!ゲスト1号でした)ご一行様を、折角ですからとゴルフの前に市内観光にご案内しました。以下にその概要を記します。

①ケロウナ空港から市街中心部までハイウエイ97号線約10キロを走って15分。
②スイスから移住した兄弟が経営する小規模ワイナリーまで中心部から往復30分。
③ワイナリーでのワインテイスティングとブドウ畑周辺散歩と記念撮影で45分。
④街中心部のWater Front Park周辺を散策すること約1時間。
⑤歩きつかれたところでコーヒーショップで休憩30分。

なんと休憩時間込み3時間でケロウナのセールスポイントたるオカナガン湖とワイナリーがカバーされてしまったのです。大雑把に言って、これでカバーしていないのは絵画美術館、ワイン博物館、春日井ガーデン(ケロウナの姉妹都市である愛知県春日井市にちなむ日本庭園)くらいでしょうか。観光案内所職員の言ったことが嘘ではないことが図らずも証明されました。

ケロウナは物見遊山型、買い物型の「見て楽しむ」観光地ではなく、アウトドア派、行動派が「やって楽しむ」リゾート観光地であると断言できます。アウトドアにもスポーツにも関心の薄い向きには、はっきり言って暑くて退屈なだけの街と言わざるを得ません。

わがゲスト1号ご一行様も、市内観光は十分以上に堪能した風情で、もう心は一番ティー。ここいらの気持ちを汲んで早めにゴルフ場に向かうのがホストの心遣いというものです。1号ご一行様のようなゲストは好みがハッキリしていて分かりやすいので助かります。ケロウナ向きのお手本みたいなお客様です。ホントの話。

 (オカナガン湖の写真は滝沢さんの愛犬ケンケンから拝借しました)