転売って迷惑です。
必要なものが売り切れてしまう。
そしてやたら高くなってしまう。
なぜ転売するのか?
転売で儲かると思っている人がいるからです。
消費者生活センターには、転売ビジネスで騙されたという相談が多く寄せられているそうです。
売ればお金が入ってくる。
単純に考えれば確かにそう。
次の段階で考えるのは、
「いかに安く買って高く売るか?」
それで理屈の上では儲かると思ってしまう。
「スーパーとかコンビニなどの小売業はそれじゃん!」
とか思うんでしょうね。
よく考えてみよう。
スーパーマーケットの経営者として考える。
スーパーマーケットで仕入れたものが全て売れないわけですよ。
賞味期限を過ぎて廃棄処分になるものもある。
それ以外にも、人件費、土地代、光熱水道代、設備導入費、設備償却費、税金などなど、出ていく費用を超える収益を得なければ、当然赤字になって潰れる。
それでさらに店内の雰囲気を良くしたり、清潔に保ったり、接客マナーをしっかり教育しないと、お客が来ない。
個人売買には関係ない?
同じですよ。
自宅に在庫を抱えることを考えれば、スーパーの倉庫在庫と大して変わらないどころか、生活できなくなることも想像しましょう。
さらに良くないのは、
・人の手を経ることによって、価値が下がる
・配送料がかかる
という、価値が下がる要因が発生する。
それでもそれで儲かると思って、転売を生活の糧にしてしまう人もいるのですよ。
安く買って高く売る。
客の入る小売店には、それでも買いたいと思う客が来るから売れて事業継続ができる。
客が来なくなったら潰れるんですよ。
客が高く買うだけの付加価値を付けているんです。
きれいで明るい清潔な店内や店員によって。
整理整頓清掃清潔躾といった5Sとも言われます。
それ以外にも多くの努力やノウハウがある。
その手間や努力を惜しんで儲かると思うのは、甘すぎるよなぁ。
しかし社会人でも、安く買って高く売るだけが仕事だと勘違いしている人間がいることには辟易します。
付加価値をなめるな。