ふくいんちょのつぶやき

山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長Kazuyoshiの
日常を通してのつぶやき

歯周病ちゃんと治そう 脳梗塞につながる恐れ 

2010-04-13 08:02:22 | 歯と全身疾患
 歯周病ちゃんと治そう 脳梗塞につながる恐れ 広大調査

 脳梗塞の患者は、歯周病菌に感染している割合の高いことが、広島大学の細見直永
 助教(脳神経内科)らの研究でわかった。歯周病菌が血液を通じて全身をめぐり、
 脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こしている可能性があるという。研究成果は
 15日、盛岡市で開かれる日本脳卒中学会で発表される。

 研究グループは、脳梗塞患者132人と脳梗塞でない人111人の血液を調べ、歯
 周病菌に感染しているかどうかを調べた。歯周病菌の量の平均値を比べると、脳梗
 塞患者は脳梗塞でない人より1.2倍高かった。
 
 脳梗塞は大きく分けて、頸動脈(けいどうみゃく)などの太い血管が動脈硬化など
 で詰まる▽脳の細い血管が詰まる▽心臓内でできた血栓が脳血管をふさぐという3
 種類がある。このうち、太い血管の動脈硬化が原因で起きる脳梗塞患者は、脳梗塞
 でない人に比べて歯周病菌の量が1.4倍と、他の2タイプの脳梗塞より高かった。

 細見さんらはさらに、脳梗塞の原因となる動脈硬化や脂質異常と歯周病菌とのかか
 わりを調べた。頸動脈の直径が75%以上詰まっている74人とそれ未満の169
 人を比べたところ、詰まっている人は歯周病菌の量が1.4倍高かった。血液中の
 中性脂肪や悪玉コレステロールの値が高い脂質異常症の人はそうでない人より1,5倍
 高かった。

 歯周病菌が歯茎から血液を通じて全身をめぐり動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗
 塞を引き起こす原因の一つになっているとされる。血管が脂の塊で詰まっている部分
 に歯周病菌が多く見つかったとする海外の報告もある。

 歯周病は30代以上の8割がかかっているとされる。細見さんは「物が食べられない、
 見た目が悪いという理由だけでなく、脳梗塞の発症を防ぐためにも歯周病の治療が必
 要だ」と話している。

 歯周病と脳梗塞のかかわりについては、米ハーバード大のグループが1986年から
 12年間かけて、40~75歳の男性4万人を追跡調査。歯の数が24本以下になっ
 た人は、25本以上残っている人より、脳梗塞になる危険性が1.5倍高かった。
                           (坪谷英紀)    朝日新聞
 

 
 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

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