「ただちに健康に影響はない」と言われてまもなく2年6ヶ月。
原発は今は汚染水という問題がある。 「ただちに健康に影響はない」
でもある日問題になってくる日がやってくると思うのは私だけでは無いと思うのだが。
歯科疾患に例えるのはもはや規模が違いすぎるがあえて例える。
小さなむし歯があってもただちに健康に影響はない。
だがやがて大きくなり歯髄炎を起こし痛みがでる。そこまで至るには時間がかかる。
歯周病は日常に潜んでいる。だが腫れた、動く、痛い、と生活に影響を起こすには時間がかかる。
かみ合わせの問題もすぐには問題にならないが年齢を重ねていくと歯周病の増悪に関わってくる。
「ただちに影響はない」
だが、その時(痛くなる時 困る時)はいつかやってくるのだ。
その時が来たら痛みや不安に耐えて治療しなければならない。
治療しなければ痛みや不安とつきあっていかねばならない。
だから早期発見、早期治療が大切であり、予防が大事なのだ。
原発問題も同じなのだと思う。それはもはや歯科疾患に例えれるモノでは到底ない。
大きな代償と引き替えになんとかしなければならない時がくる。
いや、引き替えにももはやならないのではないか。
原発事故が起きたときから大切なモノをすでに失ったのだと思う。
特に地震が多い日本で原発を持つということはそういうリスクを背負うということなんだ。
そしてこれからもそれは続く。早い対応が肝心。原発はないほうがいい。
もし後世にこの事故を残さないようにできる術が存在したとしてそれは一体どんな方法?
チェルノブイリでは何十万人と動員し石棺にしたという。ではこの日本ではどうやって?
臆病な私はいろいろと考えてしまう。これからどうなっていくのだろうかと。
世界の国々は日本をどうみるのだろうかと。そんな風に思いながら生活をおくっている。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。