介護と介助、介護の方が広い意味らしい。
介助は、付き添い、起居動作の手助けをすること。
介護は、生活支援をすること。
このブログを通じて初めて介助を経験しました。
“足の伸ばせる温泉に浸かりたい”
その彼の望みを叶えるため先日、山梨に呼びました。
杖で歩行は出来るとは聞いていましたが、補助装具で左腕と左足を固定しているその姿は少なからずショックでした。
3年前、36歳の時に脳内出血で彼は左側の感覚を失いました。
足も腕もあるのに動かない。
その状況を受入れ、笑顔でいられる姿に感動。
塩山駅で、特急はまかいじから下車。
この駅を選んだのは、特急が止まる事とホームにエレベーターがあるからです。
残念なことに北口には駐車場がなく、待っている間は甘草屋敷の駐車場を借りました。
まずは温泉。
彼の条件は、“入口と脱衣所に椅子がある事”だけでしたが、周囲に気を遣わなくて済む神金村を選びました。
入り口まん前に駐車。
営業前でしたが入る事ができました。
普段はプールで付けている装具で入浴。
新しい温泉施設ですが、手すりがないのが残念。
久しぶりの手足を伸ばせる温泉に喜んでいました。
普段はシャワーだけだそうです。
湯上り、背中が濡れたまま服を着ようとする。
いつもそうだと。
手が届かないし、タオルを絞ることもできない。
“洗濯はどうしていの?”
“干すのはヘルパーさんがしてくれる”
お昼は予約していた、おさかな屋きたいさんで、ブリ三昧。
隣は、七五三のお参りをした後の食事会をしていました。
大きな鯛だ~。
こまっしゃくれた女の子が主役。
まぁ、あっという間に成人式だなと昔を思い返す。。。。
リクエストで笛吹川フルーツ公園へ。
紅葉が綺麗です。
父親用の身障者マークを付けていますので専用駐車場へ。
元が山ですのでスロープはあっても登りは大変。
山際は雲が多くて富士山は見せてあげられませんでした。
オーチャードカフェに寄り、黒蜜きなこソフトで休憩。
ロードトレインは乗り降りが大変なので車で物産館へ移動。
やはり近くには止められないため入口で降りてもらい少し離れた駐車場へ。
ここ、足湯(100円)があります。
春日居駅の足湯に行こうかとも考えましたが、眼下に盆地を眺めての足湯は気持ちいいのでここを選択。
足の装具、2キロもあるそうです。
不自由な体に2キロの重り。
ゴルフクラブなど軽くて強固な素材は装具には生かせないものか?あるのかな?
再び塩山駅で見送りました。
帰りは大月まで普通電車で、その後は特急。
しかし、満員で立川まで立っていたそうです。
世間は甘くない、、、、自由席の人がその姿に気付くことはないですよね。
普段、何気に入っている温泉の数々。
半身不随でも入れる温泉はあるのか?
思い巡らしましたが身障者に優しい温泉は少ないと改めて思いました。