のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

ルネサンス音楽。

2006-06-02 | 『音楽のはなし』
きょうは、ルネサンスです。

ルネサンス、って社会の教科書に文芸復興って、書いてあって、たしか、有名な絵も数点載っていた気がする。幼稚な知識・・おはずかしい。
ルネサンスはなんでしょう。

ルネサンスとは「再生」を意味する言葉で、古代ギリシャ・ローマの復興を目指した14~16世紀頃の、イタリアを中心とした、文化運動(絵画、彫刻、建築、文学)のこと。

「ルネサンス」という言葉は時代区分を表す言葉としても使われ、14 - 16世紀頃の新らしい文化が生まれた時期のヨーロッパのこと。

「ルネサンス音楽」と呼ぶのは、古代の音楽を復興した音楽という意味ではなく、「ルネサンス」期といわれる時代の音楽という意味。

ルネサンス音楽は、15 - 16世紀のルネサンス期に作られた音楽のこと。

中世西洋音楽とバロック音楽の中間に位置する。

1600年頃までの中世・ルネサンス音楽をまとめて、初期音楽 early musicということがある。

ルネサンス音楽は、イギリスのジョン・ダンスタブルが大陸にイギリス独自の和音を伝え、それがフランス、イタリアの音楽の持つ優美な旋律の作風と統合されることで始まった音楽。

その初期に重要な役割をしたのは、デュファイとブルゴーニュ楽派と呼ばれる作曲家達。

ルネサンス音楽中期においては、ジョスカン・デ・プレなどがいるフランドル楽派が活躍し、宗教曲や世俗曲を作曲した。

他のルネサンス芸術(絵画・彫刻・建築)はイタリアが中心だったが、音楽はブルゴーニュ、フランドルが重要。

ブルゴーニュ公国は、毛織物業で栄えていたフランドル地方を併合して成熟の時代を迎え、華やかな文化が栄えていて、音楽活動も活発だった。

この時期、17世紀以降の音楽大国となるドイツ語圏は、まだ未開の地だった。

イベリア半島のスペインやポルトガルが大航海時代を迎え国力の絶頂期で、トマス・ルイス・デ・ビクトリアなどの音楽家が活躍した。

1588年、スペインの無敵艦隊を壊滅させたイギリスは、エリザベス1世が王位にあり大英帝国へと向かっていた。

イギリスでは、ウィリアム・バードやジョン・ダウランドが活躍した。

ルネサンス音楽後期になると、イタリアでもローマ楽派、ヴェネツィア楽派などが活躍し、それはモンテヴェルディによるバロック音楽開始の基礎を作った。



ルネサンス音楽は、3つの時期に区分できる。

1. 1420~1470年頃 - イギリス、ブルゴーニュ楽派(デュファイ、バンショワ)

2. 1470~1520年頃 - フランドル楽派(オケゲム、ジョスカン・デ・プレ)

3. 1520~1600年頃 - フランドル楽派(ラッソ)、ローマ楽派(パレストリーナ)、ヴェネツィア楽派、イギリス(タリス、バード、ダウランド)、スペイン(トマス・ルイス・デ・ビクトリア)、ポルトガル、マニエリスム(ジェズアルド)、バロック音楽への移行期(モンテヴェルディ)



ルネサンスの音楽はイタリア中心ではないのは、びっくりでしたー。

次回は、ルネサンス音楽が日本にどうように影響したかをやります。

おべんきょ、順調です。

かるくなぞってるだけだけど、なんどもやればね、ちょっとは、知ってることが増えるでしょう。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする