シューベルトは1797年オーストリアのウィーン生まれ。
1828年、31歳で梅毒のためウィーンで没。
詩人の個々の言葉や文章構造を尊重したロマン派ドイツ歌曲の作曲家として知られる。
古典派最後の若き巨匠、とも。
❨シューベルトは一般的にロマン派に入れられるが、その音楽と人生はウィーン古典派の強い影響下にあり、記譜法、基本的な作曲法も古典派に属している。❩
630曲ほどのドイツ歌曲(リート)を作曲。
うち80曲はゲーテの詩である。
ドイツ歌曲の作品をひとつご紹介します。
【夜と夢】
よるとゆめ
フランツ・シューベルトによる作曲
『夜と夢』作品43-2 D827
作曲者: フランツ・シューベルト
調性: ロ長調
作曲: 1825年
作詞者: マテウス・フォン・コリン
Heilge Nacht, du sinkest nieder;
nieder wallen auch die Träume,
wie dein Mondlicht durch die Räume,
durch der Menschen stille Brust.
Die belauschen sie mit Lust;
rufen, wenn der Tag erwacht;
Kehre wieder, heilge Nacht!
Holde Träume, kehret wieder!
聖なる夜よ
君が地上へおりると
夢もまた波打つようにおりてくる
月光が空間を抜けるように
夢は人々の穏やかな胸を抜ける
彼らは楽しく耳を傾け
夜が明けるときに
叫ぶ
また帰ってきてください
聖なる夜よ
いとしい夢よ
また帰ってきてください
参照 Wikipedia
参照 西洋音楽の歴史-東京書籍
参照 クラシック音楽ガイド-成美堂出版
1814年、ロマン派リート第一作『糸を紡ぐグレートヒェン』誕生。
通作形式を採用。
当時の彼の師サリエリ曰く「彼は天才。なんでもできる」(フィッシャー·ディースカウ「シューベルトの歌曲をたどって」(原田茂生訳、白水社、1976年、61ページ))