本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

明和電機づくし

2006年08月27日 | 日々のこと

土曜日は、以前から長崎県美術館に行くつもりでした。
もうすぐ閉幕する「デジタル遊園地」展に、
明和電機の作品が出展されているのです。
(↑TV出演日を偶然知った時には番組を見、
居住地周辺に展示がある時にはそっと行く、
という、どちらかといえば消極的なファンです

ところが当日、ネットで美術館の開館時間を調べていたら、
大型ショッピングセンター夢彩都で、
明和電機会社説明会(トークショー)が行われることが判明。
(長崎メディアアート・エクスプレス関連企画だとか)
慌てて詳細を検索したものの、
14:00という開始時間が分かったのは13時すぎ…。
「どうするの?」と夫に聞かれ、
一瞬迷いましたが、結局行くことに決めました。
パジャマ姿でのんびりしていたので、大急ぎで支度。
(もう化粧なんてする余裕無いし、髪もボサボサ…)
タクシーで到着したのが3分前くらい。ぎりぎりセーフ。
付き合いで来た夫は紀伊国屋書店に向かいましたが、
わたしは会場のちびっこ広場にすべりこむ。
開始時間が遅れたのでちょうど良いくらいです。

るるん!と待っていたら、隣のおばさまたちの声。
A「この人たち、確か『誰でもピカソ』に出てたわね。
 こんな発明しました…とかって」
B「普段、何して(稼いで)食べてるんだろうね」
そ、そんな…と内心ずっこける。
(実は、明和電機の講演会を観に行くのは二度目です。
初めは地元の美術館主催だったけれど、質問コーナーがあり、
さめた子供が「なんでこんなの、つくるの?」と聞いていました。
身も蓋も無い。けどファン以外にはそんな感じなんやなぁ…)

人がぼちぼち集まって、会社説明会の始まりです。
(都会ならこんな人数では済まないような気がします。
しかも会場、観客が絨毯にじか座りのちびっこ広場だし
作業服で登場した社長の流暢なお喋り(時々小ネタが)。
映像をまじえての楽しくて深い製品紹介。
笑ったり、ほほう、と感心したり…幸せな1時間でした。

期間限定で製品販売がされているところでは、
トークショーの流れでサイン会になっていました。
柱の陰から覗くくらいで満足…という内気なファンなので、
『明和電機ナンセンス=マシーンズ』を購入した後、
どきどきしながら列に並んでいたら、
通りがかったおばちゃんが大きな声でスタッフの方に質問。
「誰来てるの~?」
ご本人の間近で、ですよ。
ちょっと焦った。(←スタッフの方もきっと焦ったであろう
他のお客さんは、皆嬉しそうにサインしてもらったり、
写真をお願いしていたり、だったんですけどね。
わたしは本にサインをしてもらいました。
テンション低そうに見えますが、感激してるんです。ええ!

その後は、夫と美術館へ行きました。
まず「わたしが選んだちひろ展」を観に県民ギャラリーへ。
懐かしい感じがするいわさきちひろの原画。
『窓ぎわのトットちゃん』の表紙の絵もありました。
(夫に感想を聞いたら『輪郭のはっきりしない絵は苦手』とのこと。
あのきっぱりしたとこは、「いぬうえくんとくまざわくん」シリーズの
いぬうえくん並みだと思う。『絵は、明確な方がいい』てな感じか

次に「デジタル遊園地」展のほうへ。
メディア・アートの様々な作品を鑑賞する。
コレハナニ?と思い惑う大人たちをよそに、
素直に作品世界へ飛び込んでいく子供たちが印象的でした。
わたしはもう頭の固い種族の仲間だから、
やっぱり作品の前で、いろいろ考え込んじゃいました。

面白かったのは八谷和彦のEnterという作品。
周囲の音を光に変換するのです。
子供たちが次々に楽器を鳴らすと、
モニュメントのようなものがぼやっと光って、とても綺麗。
夫は河口洋一郎のEGGYという作品がちょっと気に入ったらしい。
ラグクラフトの神々のような不気味さです。

お目当ての明和電機はというと、ショーケースに入った製品と、
マネキンが装備したコイ・ビートとパチモク。DVDの上映。
夫に容赦なく「(展示が)しょぼいね」と言われ、
なんだか淋しかった。
だってね、明和電機の場合、動かない作品を鑑賞するというよりも、
実演しているところを観ないと良さが伝わらないじゃないですか!
DVDではちょうどライヴ映像が流れていたのですが、
白い壁に映されていたので、画像がぼやや~んで、
夫は楽器を見ず、演奏だけ聴いていたらしい。
そんなこんなで判断されちゃうのも、悲しいことである。
もっと魅力的な展示ができなかったものかしら…。

という訳でさっさと進む夫を追いながら展覧会を歩いていたら、
なんと会場に明和電機社長のお姿が。
ヲヲ…と思う。制服のままだ…。
(↑驚くとこ、違う?)
ちらりと見かけただけで、すごく嬉しかったです。
あんまり嬉しかったんで、
帰りに2階のカフェでスパークリングワインを頼んじゃったくらい。
(夫はスペイン産ビール。毎度コレで釣って美術館に連れて行くので、
会場を出るとまっすぐカフェに向かって行きます。
まるで引力が働いてるかのよう

運河に沿って臨時にもう一軒カフェが出ていたので、
そこにも寄ってピザ等を食べました。
さらに出島ワーフにも行って、
ホワイトレディーだのダイキリだの飲みまくる。
家ではマンガを読む夫にべとべと付きまとって、
すげなく追い払われながら、隣で寝ました。
なんと良い一日でしょう。

ああ、製品発表会もいつか行けるといいなぁ…。



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