土曜日は、以前から長崎県美術館に行くつもりでした。
もうすぐ閉幕する「デジタル遊園地」展に、
明和電機の作品が出展されているのです。
(↑TV出演日を偶然知った時には番組を見、
居住地周辺に展示がある時にはそっと行く、
という、どちらかといえば消極的なファンです)
ところが当日、ネットで美術館の開館時間を調べていたら、
大型ショッピングセンター夢彩都で、
明和電機会社説明会(トークショー)が行われることが判明。
(長崎メディアアート・エクスプレス関連企画だとか)
慌てて詳細を検索したものの、
14:00という開始時間が分かったのは13時すぎ…。
「どうするの?」と夫に聞かれ、
一瞬迷いましたが、結局行くことに決めました。
パジャマ姿でのんびりしていたので、大急ぎで支度。
(もう化粧なんてする余裕無いし、髪もボサボサ…)
タクシーで到着したのが3分前くらい。ぎりぎりセーフ。
付き合いで来た夫は紀伊国屋書店に向かいましたが、
わたしは会場のちびっこ広場にすべりこむ。
開始時間が遅れたのでちょうど良いくらいです。
るるん!と待っていたら、隣のおばさまたちの声。
A「この人たち、確か『誰でもピカソ』に出てたわね。
こんな発明しました…とかって」
B「普段、何して(稼いで)食べてるんだろうね」
そ、そんな…と内心ずっこける。
(実は、明和電機の講演会を観に行くのは二度目です。
初めは地元の美術館主催だったけれど、質問コーナーがあり、
さめた子供が「なんでこんなの、つくるの?」と聞いていました。
身も蓋も無い。けどファン以外にはそんな感じなんやなぁ…)
人がぼちぼち集まって、会社説明会の始まりです。
(都会ならこんな人数では済まないような気がします。
しかも会場、観客が絨毯にじか座りのちびっこ広場だし)
作業服で登場した社長の流暢なお喋り(時々小ネタが)。
映像をまじえての楽しくて深い製品紹介。
笑ったり、ほほう、と感心したり…幸せな1時間でした。
期間限定で製品販売がされているところでは、
トークショーの流れでサイン会になっていました。
柱の陰から覗くくらいで満足…という内気なファンなので、
『明和電機ナンセンス=マシーンズ』を購入した後、
どきどきしながら列に並んでいたら、
通りがかったおばちゃんが大きな声でスタッフの方に質問。
「誰来てるの~?」
ご本人の間近で、ですよ。
ちょっと焦った。(←スタッフの方もきっと焦ったであろう)
他のお客さんは、皆嬉しそうにサインしてもらったり、
写真をお願いしていたり、だったんですけどね。
わたしは本にサインをしてもらいました。
テンション低そうに見えますが、感激してるんです。ええ!
その後は、夫と美術館へ行きました。
まず「わたしが選んだちひろ展」を観に県民ギャラリーへ。
懐かしい感じがするいわさきちひろの原画。
『窓ぎわのトットちゃん』の表紙の絵もありました。
(夫に感想を聞いたら『輪郭のはっきりしない絵は苦手』とのこと。
あのきっぱりしたとこは、「いぬうえくんとくまざわくん」シリーズの
いぬうえくん並みだと思う。『絵は、明確な方がいい』てな感じか)
次に「デジタル遊園地」展のほうへ。
メディア・アートの様々な作品を鑑賞する。
コレハナニ?と思い惑う大人たちをよそに、
素直に作品世界へ飛び込んでいく子供たちが印象的でした。
わたしはもう頭の固い種族の仲間だから、
やっぱり作品の前で、いろいろ考え込んじゃいました。
面白かったのは八谷和彦のEnterという作品。
周囲の音を光に変換するのです。
子供たちが次々に楽器を鳴らすと、
モニュメントのようなものがぼやっと光って、とても綺麗。
夫は河口洋一郎のEGGYという作品がちょっと気に入ったらしい。
ラグクラフトの神々のような不気味さです。
お目当ての明和電機はというと、ショーケースに入った製品と、
マネキンが装備したコイ・ビートとパチモク。DVDの上映。
夫に容赦なく「(展示が)しょぼいね」と言われ、
なんだか淋しかった。
だってね、明和電機の場合、動かない作品を鑑賞するというよりも、
実演しているところを観ないと良さが伝わらないじゃないですか!
DVDではちょうどライヴ映像が流れていたのですが、
白い壁に映されていたので、画像がぼやや~んで、
夫は楽器を見ず、演奏だけ聴いていたらしい。
そんなこんなで判断されちゃうのも、悲しいことである。
もっと魅力的な展示ができなかったものかしら…。
という訳でさっさと進む夫を追いながら展覧会を歩いていたら、
なんと会場に明和電機社長のお姿が。
ヲヲ…と思う。制服のままだ…。
(↑驚くとこ、違う?)
ちらりと見かけただけで、すごく嬉しかったです。
あんまり嬉しかったんで、
帰りに2階のカフェでスパークリングワインを頼んじゃったくらい。
(夫はスペイン産ビール。毎度コレで釣って美術館に連れて行くので、
会場を出るとまっすぐカフェに向かって行きます。
まるで引力が働いてるかのよう)
運河に沿って臨時にもう一軒カフェが出ていたので、
そこにも寄ってピザ等を食べました。
さらに出島ワーフにも行って、
ホワイトレディーだのダイキリだの飲みまくる。
家ではマンガを読む夫にべとべと付きまとって、
すげなく追い払われながら、隣で寝ました。
なんと良い一日でしょう。
ああ、製品発表会もいつか行けるといいなぁ…。
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