本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

やらかしてくれますね。

2006年10月25日 | 日々のこと
身の回りのことでわたしがガミガミ言うと、
夫は「本当はできるんだよ!
一人の時もちゃんとやっていたんだから」などと
苦しい言い訳をします。( ̄□ ̄;)
この男、自覚が無いのか、
記憶が都合よく改竄されているのか、
どちらなんでしょう…。
そう。また脱力するようなことがあった訳です。

夫には学生時代の奨学金の返還義務があり、
就職してからずっと収めていました。
(といっても、手続きは全て義母に任せていた様子
結婚後は、大の大人がすることだからと、
妻は再三忠告をするくらいに留めていました。
ご立派な社会人なのだから、
そんなことは本来自分でできるはずなのです。

ところが…彼はその問題をいつまでも放置し続け、
結果、周囲に迷惑をかけるはめになり、
ようやく最近重い腰を上げて
住所変更の件を片付けたのです(ていうか三年も無視していたのか)。

ことの次第にうんざりして、
「この際お金が間に合うなら、一気に払っちゃえば?」
と言ってしまったわたし…。
夫はすぐ全額支払い用紙を取り寄せましたが、
「いつ払うの?」と聞いても、「うん、まだいいよ」。
時間に余裕があるのかしらと思っていたら、
今朝になって締切日間近だから振り込んできてくれと頼まれた。
また忘れていたらしいのです。
だから、人の言葉を聞き流すのはやめなさいよ!

お金は大丈夫などと軽ーく受け合われたので、払ってきたさ。
そしたら案の定貯金が無くなった。すっぱりと!
もう、この三年の地道な努力はなんだったの…。
病気や怪我もできやしない。将来設計もやり直し。
首根っこひっつかまえて揺さぶってやりたいですが、
きっと何とかなるよって、のほほんと答えるんだろうなぁ。
どの星から来たんだろう、このひと。

大概は心休まる夫の呑気さですが、
今回ばかりは疲れてしまいました…。
しばらく立ち上がれないかも。○| ̄|_
延滞金まで4万近いしさー。
あなた異星人じゃなきゃ、相当のお馬鹿さんでしょう?
(面と向かって文句を言いたくとも、今夜ヤツは泊まり。
わたし、もう寝込んじゃおう…。そうしよう…



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『邪魅の雫』

2006年10月25日 | 

このシリーズはずっと読み続けていますが、
今回ついに、初読み一気を断念。
(いつもは勢いで読破してたんだけど…)
クライマックスで本を閉じて寝てしまいました。
(ミステリ読んでるのに、ありえない!でしょ)
まぁまぁ、でもこれには訳があるのです!

<以下、ネタバレです!申し訳ありませんが、
未読の方は絶対に読まないで下さいm(_ _)m>


京極夏彦氏の本は謎解きだけを楽しむ純粋な推理物というより、
ジャンルを超えた“小説”…という趣きがあります。
章ごとの始まりの言葉や、字面、構造にこだわるとか、
様々な挑戦が為されているようでもありますね。

反面、叙述トリックや個々の認識の錯誤などが
事件の鍵となることが多く、
特別犯人当て部分に重きを置いていないような気もします。
(これみよがしに“誰がやったか当ててみろ!”とは言わず、
当事者の心を書き込んで“小説”として深みを増しているみたい)

それだけに事件が重いのです。
前回の『陰摩羅鬼の瑕』同様、今回も、
途中で事件の真相はうすうす察してしまうので、
なんだか先を読むのがつらくなる。
やるせなくてねえ。…うーん。
いつもなら常連メンバーの会話に
軽妙なユーモアが漂っているのですが、
今回は「それどころじゃない!」雰囲気もあったし。
もう…あの人があの人らしくないと、
こんなに暗く感じるのかって、初めて気づかされたよ!

ま、要するに被害者・加害者・関係者の思いが痛くて、
京極堂の憑物落としに待った!をかけたくなったのです。
(意外に救われない人が多いもんなぁ)
5時間も読んどいて、今更一時休止をするなんて
勿体無い感じだったけど。
自分の気持ちを立て直してから再度読み出したよ。
逆に言えばそこまでのめりこんでいた、ということなのかも。

今回嬉しかったのは関口君がそれなりに落ち着いていたこと。
あと益田とのコンビが見られたこと。
現実には絶対悪も絶対善も無いのは分かっているけれど、
次回はもう少し痛快度が上がっていればいいね…。

『邪魅の雫』京極夏彦 講談社 2006

    ※      ※      ※

とまあ、勝手なことばかり述べましたが、
感想はみんな違うので、あんまり気にしないで下さいね。
あくまで桜雪という偏った読み手が、
一度読んで、感じたことですから。
(再読したらまた違う印象を受けるだろうし)

ちなみに京極堂のシリーズで、
わたしが「こいつはまいった!」と思った作品は、
『魍魎の匣』と『狂骨の夢』です。
好きなキャラクターは呉美由紀ちゃんといさま屋さん。
読んでいて特に楽しいのは、
『百器徒然袋―雨』と『百器徒然袋―風』です。
うう~ん。やはりある程度、
心を遊ばせることが出来る話が好みなのかも?

※追記:10月27日、この大磯の事件に前後する話を読み返す。
(『百器徒然袋―雨』収録の『瓶長』から順番にだだーっと!)
精神衛生上大変宜しい(笑)。
『邪魅の雫』でずーんと暗くなっちゃったら、
『百器徒然袋』で以降の活躍を楽しむのがおすすめです。
ところで関口君や益田に対するのと違い、
本島にはみんなある程度優しい…というか、Sっ気なく、
比較的普通に応じている雰囲気がするんですが。何故。




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