本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『チョコレートビースト』

2008年03月25日 | 

『チョコレートビースト』加藤実秋 東京創元社
フリーライターの晶と不良編集者の塩谷が、副業として経営する異色のホストクラブ「club indigo」。謎が彼らを呼ぶのか、彼らが謎に飛び込むのか、前作『インディゴの夜』に続き、今作でも都会で起こる様々な事件を独自に捜査することになる「club indigo」探偵団なのだった。

ここ数年、精神的な若さを失いつつある…とたびたび思う。
例えば、TVに映った若手芸能人の名前が思い出せない以前に、
その場に出演している全員が誰だか知らなかった、という時。
各方面が褒めているベストセラー作品を読んでも、
その人気の理由が全く分からず首を傾げる、という時。
歌を歌えば懐メロで、食卓はおふくろの味で、
世の中の情勢を耳にしてはいちいち簡単に腹を立て、
求められもしないのに持論を述べている、という時。
なんだか時代から取り残されてきたなぁ…と自覚する。
これが昭和生まれ、携帯無しでも平気で暮らしていける世代ということなのか。

まあそんな訳で、若者に対する晶の内心のツッコミには、
笑いつつ共感を覚えてしまうのである。
言動やファッションに「ちょっと待て」と言いたくなる気持ちはすごーく分かる。
(実際口にはしない気持ちも分かる!

その、今時の若者代表のような「club indigo」のホストたち。
ノリがよくて面白いのが売りというおにいちゃんたちで、
硬派でも正統派ホストでもないのだが。
一たび事件が起これば、結束力の固い彼らは、
独自のネットワークから多くの情報を得て、
オーナーたちの探偵活動に協力するのである。
クールぶった“熱い”子たち。中身は結構ピュア、なのだ。

しかし、一番格好いいのは彼らに慕われている晶という人なのかも。
(塩谷さんみたいなおっちゃんは、その辺でもよく見かけるし。
憂夜さんは謎が多すぎて、まだキャラがつかみきれてない。
なぎさママは“四十三万円”を溺愛しすぎで怖い)
どんな環境でもブレない、自分というものを持っている大人の女性。
(探偵活動は無謀極まりないけど…)
今回は「ひまわり娘」の意外感が可愛いと思いました。



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うちの夫はスレンダーな女性が好きではない。
以前CMで観た某人気モデルのことも「痩せすぎて気持ち悪い」と言っていた。
思うに男性が好む女性のスタイルは、
「成熟した曲線美」か「少女のようにほっそり」かに分かれるような気がする。
(極論になるとモンローかヘップバーン。グラビアアイドルか女性誌モデル)

乙女の頃は無いものねだりばかりだったわたしも、
自分の骨格からして「折れそうに細くなる」のは無理、とついに悟った。
夫の好みの範疇に入っていれば、他の誰の目も気にしなくていいや、とも思う。

しかし。しかし…。
夫よ、妻のことを、“ぷくぷく”や”むちむち”を通り越して、
“ぷちぷち”だの“ぽよぽよ”だの形容するのはやめてください!
ほっぺをつままれるのは仕方ないですが、
メタボが心配な腹回りの夫に、腹をつかまれるのは屈辱です。
頼むから別の愛情表現を見つけてください。
(ライオンがガゼルを捕まえたように、頭をそっと噛むのも怖いからやめてっ)