本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

無力感

2011年03月28日 | 日々のこと
母が避難先からいわきに戻ってしまいました。
父が頑固にひとりだけ避難を拒否して家に残っていたのが心配というのと、若い人たちが地元で頑張っているのに、自分だけ逃げてしまうのはせつないというのが理由。
気持ちはよく分かるけど、どうしようもなく腹が立ち、どうしようもなく打ちのめされます。
高齢者が今の段階で家に戻ったら、その分面倒を見る若い人たちが大変になるのだと思うのだけど、理屈よりも気持ちで生きている人なので…。
まあ、今度ばかりは父に隷従しているばかりではなく、自分自身で決めたことなので、こちらで止めるつもりはありません。
働き手でもなく、避難先も避難経路もある中、自分の意志で戻ってきたのですから、せめて周りにだけは迷惑をかけないように、と思います。
高齢者にはやはり自分の家を離れること自体がストレスですし、自治体ぐるみの移動でなければ残された周囲の人々に罪悪感を感じてしまうという心情があります。
自主避難ではなくて、いっそ、念のため自治体ごと避難してくれる形なら、もれなく移動できたのですけど。
いわきは…全体が待避範囲ではないし、自主避難も勧められている訳ではないので微妙です。
地元の人はみんな、今は大丈夫、放射能の値はただちに健康に害を与えるほど高くないから、と言いますし、その点、西日本との温度差はかなりあります。(西日本では…ぐらぐらしている政府や東電の発表がそのまま信用できるの?ただちに健康に害はないってことは将来はどうなるか保障はできないってことじゃないの?今後何十年と検診を受けてから結果が分かるものだよ?それに、今の段階では原子炉が収まるとか、物流がこれ以上乱れないとか、確信は持てないんだよ?等と考えてしまいますし、わたしの周辺もそのように心配してくれていますから)

とはいえ、母はわたしがいわきに戻ることについては反対していたのですがね。今後の危険性を頭のどこかで理解しつつ、国や自治体の援助が足りないので、市民が中心となって現在の暮らしを立てなければならないというのが現状なのかもしれないです。
もう、わたしにできることはありません…。
安全を信じて、輸送が滞らないことを信じて、見守ることしかできません。

大体、政府のゆるい発表からいわきが風評被害にあったり(あのひろーいいわきの一部が、屋内待避範囲だと言って、どの町とはすぐに発表しなかったり)、かといって集団避難もできなかったりするんだから、頭に来ますよね。
(屋内待避範囲の自主避難って…。今更、無責任きわまりない)
もうわたし、首相や官房長官呼び捨てにしてますよ。なんなの、首相の地元だけ計画停電の範囲外って。日ごとの水道水摂取制限の指示と解除って。今頃避難者の宿泊施設の交通費と宿泊費を国が負担って(もっと前から提案されてたし、できたはずでしょ!)。
毎日、政府と東電上層部(自衛隊、消防隊、東電の現場職員は除く)に対する罵り文句だけが発展していきます。
彼らのその場しのぎの言動に振り回されることに疲れてしまったのは、わたしだけではないよね…。もっとちゃんとしてくれたら、みんな頑張れるのにね。