夫の脇の下にすっぽりはまって、わたしの手を甘噛みするさくら。
あどけなくて愛しく思います。
時々鬱々と思い悩むこともあるけれど、この子の存在に癒されています。
あれから一年。心の整理がつかないまま。
いろんな人から、その時のことや、今の状況などについて聞かれ、様々な意見が提示されます。
こちらは、本当の気持ちが語れずにその場を切り抜けるための陳腐な言葉を空回りさせるだけ。
やるせなさや虚しさ、怒りや悲しみなど、こらえている感情は深すぎて世間話的に表に出せるものではないから。
それに、被災者のかたが苦難に耐えているのに、わたしの感情なんて…。
でも、もしかしたら、同じような状況にある人となら、本当の話ができるのかな。
地震や津波に加えて、原発事故に苦しめられている福島。そこに住み続ける家族を持つ人となら。
まあ、わたしの実家は…いささか特殊なので、このような事態においても余計にややこしく、誰にも理解してもらえなさそうな気がするのですが。
(他人は何も知らないくせに色々言うけど。できるもんならしてるっつーの)
まだ何も改善されてなくて、まだ続いています…。