いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

「年貢の納め方・・・近世磐城」と廻米・・・第389回いわき地域学會市講座

2025-01-19 10:16:35 | いわき地域学會

いわき生涯学習プラザの久しぶりの生け花です。


新年らしい明るさです。


年貢上納のスケジュールです。

第389回いわき地域学會市講座

年貢の納め方・・・近世磐城の年貢」と廻米
講師は
渡辺文久先生でした。

米は食べ物だけでなく年貢として納められ、
規制社会の基礎の石高制のもととなり
今回は
その納入方法と江戸に運ぶ方法を学びました。

1.年貢とは
2.年貢のスケジュール
3.残される年貢文書(史料として紹介)

4.廻米とは
 年貢米を大坂や江戸などの市場に輸送すること
 (年貢米を現金化する)
  河村瑞賢が東回り航路、西回り航路を開発

5.磐城諸般の廻米・・・蝦沢廻し(えびさわまわし)
 ・・・いわきの船は漁船で小型の為
    江戸までは廻米できなかった!!

今回、いろいろな史料、図で
その陸路、河川の道をたどる道を学びました。
気の遠くなる道程でしたね。
江戸時代を通じて行われていました。

渡辺先生は
年貢皆済目録や江戸までの内川ルート
今の蛯沢風景などの画面を紹介され、
江戸時代の木の遠くなる情景を説明され
理解が深まりました。

渡辺先生
丁寧な図解に基づく説明
ありがとうございました。

日めくりカレンダー
☆私はあなたたちに
 学力しか残してやれんから。
     和歌山県 会社員の方

母子家庭の筆者。
大きな家や車や、財産は残せない。
でも学力だけは身につけてほしくて、
習い事や塾へのお金はやりくりしてきました。
子どもたちは感謝。

よかったですね。

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戊辰戦争・安藤信正の書状!!・・・いわき地域学会市民講座

2024-06-01 19:37:51 | いわき地域学會
いわき市文化センターの
山村暮鳥の詩碑です。
今日のレジメP5です。
第383回いわき地域学会市民講座
戊辰戦争・安藤信正の書状
講師は
いわき市地域学会代表幹事の
夏井芳徳先生でした。
今回の市民講座は
地域学会の総会前の講座でしたので
たくさん聴講されました。

☆安藤信正の書状(家老・上坂助太夫宛)
・・・古文書が語る磐城の戊辰史から

この史料の2行で結論が・・・
信正の次の戦いの作戦が語られている。 
・逃げるな
・早めに戦いをいどめと
→実際には実行されなかった?
 また、殿様が作戦を指示することはやり過ぎ!!

☆末続の戦い(慶四年=一八六八年七月二二日)
 相馬誠胤から

☆第一次広野の戦い(七月二三日~二四日)
 鳥取藩(池田輝知家記)=復古外記から

☆第二次広野の戦い(七月二五日)
 鳥取藩(池田輝知家記)=復古外記から

☆第三次広野の戦い(七月二六日)
 鳥取藩(池田輝知家記)=復古外記から

平藩落城(七月十三日)後の戦いを
図面を書いて詳しく説明されながら
第一次、第二次、第三次の戦いの推移を話され
奥羽列藩同盟の敗北を話されました。

殿様自ら
作戦の指示をせざるを得ない状況がよく読み取れる講座でした。


たたかいを
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戊辰戦争時、非戦を貫いた泉藩士・松井秀簡!!・・・いわき地域学會

2022-09-18 10:39:08 | いわき地域学會

玄関近くの隼人瓜!!
緑の壁
今の時期には陽が欲しいが・・・


鉢植えにしました唐辛子(鷹の爪)です。
鉢植えでもなりましたね。


いわき地域学會 第369回
松井秀簡
~非戦を貫いた泉藩士~
講師は中山雅弘先生でした。


昨年の8月21日予定でしたが、
その後何回か予定されましたが、
今回実現した企画です。

16歳で書かれた七言律詩の漢詩です。

すごいですね。
貧しい暮らしをしていても
志を曲げない人物を書いています。


松井秀簡の碑・・・諏訪・八幡神社境内
泉公民館文学教室(松井秀簡の碑)より

いわゆる戊辰戦争において、
泉藩は
奥羽越列藩同盟として戦われましたが、

松井秀簡は官軍に抗せずとして、
戦いのまっただ中の6月22日

泉城の西方鹿島神社宮司家の隠居にて自決しました。


慶応三年泉藩分限帳・・・いわき市史五巻近世資料より
黄色が松井秀簡。


令和2年11月21日~令和3年1月19日
いわき市勿来関文学歴史館にて
松井秀簡
~非戦を貫いた泉藩士~

が開かれ時のパンフレットです。
ペリー来航に伴う合衆国大統領国書和訳(松井秀簡筆写)
世界状況が
東北の小藩の一武士が理解していたのに驚いた。


その企画展で観られた
史料です。

有名は酒井抱一の絵もありました。
最近、NHK日曜美術館でも取り上げられた
画家です。

和算を学んだ佐久間庸軒・・・三春藩
については
福島民報2020年(令和2年6月から7月)に5回にわたり紹介されています。


漢詩や和算に優れた武士の松井秀簡が
幕末の動乱の中で
泉藩は越列藩同盟と新政府軍のはざまで

苦しみ、最後に選んだ道が、自決でした。

当時の状況の知識があったので、
戦争ではなく非戦に論戦を張りましたが、
藩の態度にはならなかった!!

企画展でいただいた和算の資料です。


令和2年12月13日
勿来関文学歴史館にて

泉藩の戊辰戦争
講師は
上妻又四郎先生のレジメから

勤王の立場から説明を。


藩情勢の転換
教順派(勤王派)と主戦派
教順派は
松井兵馬、桑原精一、平野蓮助、北郷保貞、滝川稲水など(磐城戊辰史)


6月22日
松井秀簡が鹿嶋神社で白刃自刃!!


磐城三藩の戊辰戦争・改訂増補版
上妻又四郎著


P186
松井秀簡自刃の真相は
諫死であったと。

すなわち
純義隊の軍資金強要に対し
泉藩当局が領民に対し

課そうとしたのに反対し
群奉行の松井秀簡が死をもって
撤回させようとしたのが真相のようである!!

いわきの戊辰戦争にも
非戦論者がいたと聞いていたので
令和2年の展示会を見に行きました。
知られてほしい史実ですね。

明治になり、
泉では
明治元年の神仏分離令や修験道廃止例も出て
廃仏毀釈が徹底され
お寺がなくなったといわれますが、
それらは
非戦論の影響なのでしょうか?
学びたいですね。

以前
なるほど歴史塾で半年ほどかけ
松ヶ丘公園下にあります
愚庵邸の愚庵が書き残した順礼(巡礼)日記に
廃仏毀釈の残した爪痕が読み取れました。

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草野心平と粟津則雄~ゴーギャンの赤をめぐって~・・・いわき地域学358回市民講座より

2020-11-23 08:12:11 | いわき地域学會

一昨日、
いわき地域学會市民講座第357回は

草野心平と粟津則雄~ゴーギャンの赤をめぐって~
講師は
草野心平記念文学館で専門員を約20年されていました
渡邊芳一先生でした。

詳しく、
草野さんと粟津さんの約20年来の交友と

粟津さんが草野心平記念文学館の館長から
現在は名誉館長をされているエピソードまで
楽しい時間となりました。


草野心平さんと
亡きお兄さんとの初めての詩集で
ガリ版刷りで作られ
現在何冊も残されていないそうです。


100冊を超える
草野心平さんの日記だそうです。
日記が面白いと。
残っていない日記もあると。
粟津さんとの交流では
300か所以上が日記に粟津さんのことが書かれていると・・・・・


昨年、
草野心平記念文学館で企画展をされた時のパンフレット。
「粟津君。
ゴーギャンの赤あれ、

悲しみの色だね。
僕、そう思ったんだよ」と、電話にて・・・・・


上記の草野さんお電話に対して
「僕もそう思います」と粟津さんが答えたと。


今回のレジメです。


今回のレジメです。

こんど草野さんの日記を読んでみたいと思いますね。
詩集は何回も読んでいるのですが・・・

高校時代には
図書館に
色紙が飾られていたと記憶しているのですが。

あれが草野心平かと。

 

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裕天上人の法力・・・いわき地域学會から

2019-07-04 10:26:00 | いわき地域学會

昨日の庭の花から。
庭中にたくさん咲き始める。


「死霊解脱物語聞書」のレジメから
1,690年(元禄3年)




先月のいわき地域学會
347回市民講座は
夏井芳徳先生の
裕天上人の法力でした。

なかなか載せられないでいましたが、
今夜、
「ぢゃんがら」講座ありますので載せてみました。

地味な内容ですが、
多くの方が参加され、
いわき出身の裕天上人が1690年(元禄三年)に書かれた
「死霊解脱物語聞書」
レジメのはじめで
あらすじを話された後

☆はじめに
☆累殺害事件とその後
☆累の死霊、菊に取り憑く

にそって
本を読み解きながら、
娘に取りついた死霊を成仏された話を
わかりやすく話されました。

死霊と
信頼を築く(?)中で成仏させた!!


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