庭の紅白の「ボケ」の古木が咲きそうです。
「行動経済学入門を読む」・・・6回最終回
講師は
安達正紀先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。
第4章 行動経済学はどこまで応用できるのか
1)市場のダイナミズムを行動経済学で解く
①「市場は正しい」は本当か?
②「市場の温度差を知る」事は可能か?
③「株価への期待」をうまく利用する方法は?
④市場の歪みから将来を予測できるか?
2)ケースで学ぶ行動ファイナンスとその応用
①ケース1
バブルとハーディング現象の関係
②ケース2
史上最大の「ネズミ講」と初期効果
③ケース3
フォルクスワーゲン株をめぐる心理戦とその顛末
④ケース4
「ドバイショック」を認知的不協和で読み解く
⑤ケース5
PIIGS問題をハーディング現象で解く
3)デフレは止められるか?
~政策実行のツールとしての行動経済学~
①経済政策と人間心理
②行動経済学で日米の経済政策を比較する
☆日本の経済政策を冷静に見る
☆米国の経済政策はどうか
③政策運営に対する行動経済学的考察
☆行動経済学の見地からは二点の指摘が可能だ。
一点目、政策当局は人々を安心させるために
「長期的な経済政策のロードマップ」を
示す必要がある。
二点目、その時々の経済環境の把握である。
失業率や物価水準など定量的な観測は無論
のこと市場参加者、消費者、一般企業の投資意欲といった
「国民の心理状況」が
悲観的なのか否か、そしてその問題は何なのかという事を
綿密に把握していかなくてはならない。
3)景気は「気」から
デフレ環境からの脱却は、
消費者がより高価格でも商品を欲するようになれば
意外と容易に解決できる問題かもしれない。
消費者心理の改善によって消費性向が高まれば
需要ギャップは解消に向かうはずだ。
おそらく人間心理に欲望がある限り、
バブルの発生を止めることはできない。
これが景気循環であり、
人間心理が生み出す「気」と考えるべきだと
著書の真壁昭夫先生は書かれています。
安達先生6回
ありがとうございました。
1度では理解できないので、これからも読み直して、
理解したいです。
今回学んだ「行動経済学」は
日本の大学でもまだ講座がほとんどない
新しい学問ですので、
これから様々な切り口の考えが出てくる経済学と思いますので、
見守りたいです。
1回目の講座が始まる前と違い、
現在のアベノミクスの状況下では
より理解できる環境のようですので。
ファイナンス研究会は
今回で106回を終了しました。
6年半の終了。
4月からも続けます。