それでは、小休止を頂いた当連載。準備も十分ではありませんが、再開したいと思います。
日本での最初の電化は、当時日本一の急勾配であった横軽、いわゆる「碓氷峠」区間です。スイスの登山鉄道のようなラックレール(歯車レール)と、車両の歯車を噛み合わせる通称「アプト式」により、鉄道開業に漕ぎ着けましたが、当然通過は「塗炭の苦しみ」で、SL当時は機関士も客も非常に苦痛なものでした。結果第三軌条式で電化され、碓氷湖と丸山発電所が設けられ、初の鉄道電化となりました。
写真は、その際に用意された輸入電気機関車、10000形10000、後のEC40 1です(写真)。日本初の電気機関車です。
時期を変えて、もう一枚(写真)。「しなの鉄道」ホームからの撮影です。
同機は、「軽井沢駅舎記念館」の展示物、有料施設です。場内から、間近に見た姿(写真)。大正の自連一斉交換前の姿です。
同機は、碓氷峠区間引退後、北陸の私鉄に最終的に移籍して、奇跡的に残っていたものが、復元され、同館に展示されます。正に、記念すべき第一号、ここから日本の電気機関車の歴史が始まりました。
それでは、次回をお楽しみに。