燗銅壺 酒を燗する専用の保温器を自作して見ました。
使い古しの飯盒で作って、アウトドアでも使えるカッコいい(かもしれない)道具です。
寒い屋外での冬の夜。天幕の中で燗酒なんて大人の男のロマンでしかありません。
ということでコンセプト実現のために手っ取り早く形にしてみます。
用意するもの
小学校の時から家にある4合のアルミ製ライスクッカー×1
ダイソーのステンレスのシングルウォールのマグカップ×1
セリアの灰汁取り用のアミ大小×各1
2合のアルミ燗付け器×1
ラジオペンチ×1
ステンの細い針金、アルミの針金(コンセプト早期実現試作用)
マグカップの取っ手はラジオペンチでぐりぐりすると点付け溶接の箇所で外れます。
注意は無理やりすぎてカップに点付けの孔が開かない様にしましょう。
各種針金でステンレスカップが飯盒に水を入れても浮き上がってこなければ完成!!
ほら、とっても簡単。
時間短縮の為に、満たす水は飯盒に入れてコンロで沸かしてしまいましょう。
マグカップに灰汁取り網の小さいヤツを入れて置きます。その上に消し炭を入れてアルコール20~30ccぐらい適当にかけてしまいます。
ぷしゅぷしゅ言うけど気にしてはいけません。まだ燃えていませんから。
堅炭を上にのせて先端ののびるターボライター等で着火。
堅炭が爆ぜると危険なので灰汁取りのアミの取っ手を外した大きいヤツを被せて置きましょう。しばらくすると、炭にも火がついて、保温開始です。
燗酒は人肌(35度)、ぬる燗(40度)、上燗(45度)、熱燗(50度)なので、積極的に加熱する必要は無いと思います。
むしろ、ちびりちびりと飲んで行くうちに、酒が減っていくので人肌から初めて、のんびりしていると熱燗でお代わりとなります。
さて、2合ほど飲み終わったら、次の段階へ
金切りばさみと、金属ヤスリ、カッターナイフ、あればサークルカッター(ケガキ用)を用意します
飯盒の中蓋にマグカップの底面の円径をなぞってマーキング。
燗付け器の上から2段目の直径をマグのマーキングと重ならない様にサークルカッターでケガキます。
マグの孔は固定用に4箇所帯を残します。
ケガキの線に沿って、カッターナイフで3周ほどスジボリします。
円の中心めがけて、ラジオペンチの先端でガンガンたたくと、アルミがへこんで、破れます。中蓋のアルミの肉厚は1mmくらいです。
孔が開いたら、金切りばさみで、ケガキの位置まで丁寧に切れ込みを入れて、ラジオペンチでくるくるしたり、ぺきぺきしたりすると、被比較的容易にきれいにアルミに孔が開きます。
ドリルもインパクトのサークルカッターも必要ありません。
切断面のバリをヤスリでまるめて多少の曲がりはペンチで修正しましょう。
野燗壺なんですから、野趣あふれていて問題無いでしょう?
マグカップを穴に差し込んで、穴が緩いようであれば、4本の足を調整して固定しましょう。
マジックの汚れは、オレンジ系の家庭用食器洗剤で洗うと簡単に水洗いで落とせます。
灰汁取りのアミが大きかったので、細いSUSの針金で輪を作って網を移植して見ました。
これがあると、炭が爆ぜてもガードになりますし、網の上で海苔やアタリメを焼くことも出来ます。
完成!! 試作器と比べて、完成度がぐっとUPしています。
取り外し可能なので、飯盒の中に全て収まります。ポイントは、燗付け器を逆さまにして、上の孔からお尻を出すようにすることでしょうか。
小学生の林間学校で使ったであろう飯盒が野趣あふれる野燗壺に変身。
中蓋が無くても大概、炊飯できるので、これ一台で、鍋にも、フライパンにも、ヤカンにも、燗壺にもなるライスクッカー!!
家のテーブルで使う時に、直火にあてた底が直接テーブルに触れない様に、蓋を逆さまにしておけば断熱保温効果も期待できます。
(所詮アルミですが)
さて、この飯盒、何処の?
何やら、蓋の取っ手に「KINTARO」!?金太郎!!?なにこれ。
さあ、改良版に火を入れて・・・
「え、何?お酒がもう無い。さっき全部飲んじゃった?」
「誰が?」
「お前さんが!!」
そうですか、夜ももう遅いし、井月庵ももう仕舞にしようと思っていたところです。
実際に外で使用してみたのは下です。
https://blog.goo.ne.jp/seigetuan/e/c3dea54456e3ce2a3278d1190e639b75
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます