そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

帆船模型を作る その4

2018年03月12日 | 模型等製作

当分リギング(ロープはり)作業が続きますが、静索(黒糸:タールで防腐保護されていた)もあと少しになってきました。

 細かいディテールを言えば滑車で接続された静索を追加することも考えられますが、小さい船なので余り作り込み過ぎるとオーバースケールの部品がごちゃごちゃしてうるさくなると思います。模型をデザインしたイタリアのおっさんに敬意を表して木製帆船のキットは見た目の良さを重視して作る方が良いのではないかと考えました。(あくまで素人考えですが。)

 とは言え、作り込みの余地があると、「余裕があったら、やってもいいよ」と言われている様で楽しくなります。

 シュラウドは等間隔に配置されている方がきれいなので、図面をコピーしてマスキングテープやクリップで止めておきます。でも、左舷の絵しかないので、右舷は間隔です。感覚?!

3月11日(日)の状況

写真の様にきっちり配置すると、水平が取れなくなるので「こんな感じ」という事です。

写真で見ると粗が目立たない様ですが、老眼の井月庵にも仕事が緩んでいる箇所が目につきます。

11日中に上段のシュラウドも終わって、ひと段落。

この後、動索のリギングに入る前に、一旦ヤードを制作します。

木の削りくず・粉が飛ぶことになるのでまた嫁のボヤキが聞こえる事になり、戦々恐々としています。

 

 でも、この辺りまで出来てくると、一向に解さない嫁にも何やら、手が込んできたことが判るので、井月庵は酒でも飲みながら、ゆっくり観ていられる様になります。


帆船模型を作る その3

2018年03月06日 | 模型等製作

 3月の初めの日曜日。

 そば打ちをせずに模型製作。模型製作はシュラウドの続きなのですが・・・・・・

 ここで、「なんで、プレジデントにはボートが無いの?」と思ってしまいました。

 思ったのが運の尽き、「組み立て式の簡易ボートかもしれないじゃないか、さっさとリギングの続きをやれよ。」という声を払いのけて、日曜の朝からボートをスクラッチすることにしました。

 1/60なので3mくらいのボートでも50mm

 図面も何もないけど、ここは雰囲気で作ろうとアクセルを踏んでしまいました。

オールはつまようじ。余りの端材を切った貼ったしてこんなものを作ってしまった。

フォルムが変ですが、何処がどう変かどうかは解らないです。

あれ、ロープで吊ってあるパターンもあるけど、台座の場合もある。 台座も作りますか。

ボートを作って、オールを載せて気づきました。ある程度大きさが判る物品が添えられると、全体のスケールが見えてきます。

3mのボートが5cmで・・180cmのイギリス人が3cmだから・・思っていたよりこの船小さいや。

 

  という事は、甲板に落ちている靴が見えるくらいのスケール感か!? どうしよう。適当に作り過ぎていないかい。

心配ご無用、適当が取り柄です。


H30蕎麦打ちの新年度

2018年03月05日 | そば祭り・イベント

 3月は年度末、新年度に向けていろいろと計画を立てる月でもあります。

 新年度に向けて所在地の市の講習会案内が来ました。(回覧板です。)

 一見すると例年通りの講習会内容なのですが、講師の顔ぶれに変動がありました。井月庵が4年程前にお世話になり、昨年まで精力的に活動されていた講師のお名前が見当たりません。そうかと思うと、近所の昇寿の大将のお名前を発見しました。

 むむ、一応のこと自分はズブの初心者では無いと思っていますが、素人である限り永遠の初心者でもOKかと考えると、「初心者対象」と書いてあってもここは参加したくなりました。

 今年は、講習会に参加申請しようと思いますが、昨年、抽選に漏れた経緯もあり、どんなもんでしょう。

 

 

 全麺協の特別個人会員のため、今年も年会費の納入案内が来ました。

昨年、「請求書」だけよこしやがってと思っていたら、今年は「年会費納入についてのお願い」という手紙が添えられていました。

 これは、井月庵の声が届いたのではなく、他にも多くの心あるシッカリした方が声を掛けられた次第でしょう。

 手紙に次の事項が書かれていました。

「有段者で特別個人会員に新規加入する場合は、会費は過去3年以内にさかのぼって納入してもらう云々」

 はて?どういう事でしょう、「定款」を読むと、「途中で抜けても、会費を払えば、以前の立場で復帰できるよ」と書いてあるようなのだが、特別個人会員の年会費5000円が一般の2000円よりだいぶ高いから、受験しない年は抜けて、受験する年に復帰のパターンを想定しているのでしょうか?

 愚痴を言えば、近所に加入団体が無いから、特別個人会員なのであって、井月庵は趣旨に賛同して意気に感じて5000円払っている旦那や分限者では無い。どちらかと言えば、情報化社会にあって、「情報弱者」なのだが、それが「特別」なのだろうか。

 本当は入れてあげたく無いけど、「特別」に一般より高い会費を出せば入れてあげるという事なのだろうか。協会のイベントに手弁当で参加する一般会員にくらべて、協力体制が緩いので「特別」なのだろうか。

 まあ、そんな些細な事でいい大人が、全体の主旨に反駁するつもりもないので、カミさんに年会費と入金手数料を手渡しました。

 

 


帆船模型を作る その2

2018年03月03日 | 模型等製作

造っている帆船模型は イタリアのマンチュア・セルガル社のプレジデント 1/60のキットです。

1760年のHMS軽フリゲート艦らしいのですが、キットの武装が片側6門、両舷12門のカロネード砲のみでした。

ここでカロネード砲を調べてみると。

 1776年にイギリス陸軍のロバート・メルビル中将の発案でスコットランドのカロン社で作られた近距離用の前装填の滑空砲とのこと。

 1779年からイギリス海軍で正式に採用され、1860年頃まで使用されていたそうです。カロネード砲が備砲と認められたのが1817年らしいのですが、1805年10月21日のトラファルガー開戦時のビクトリーにも搭載されていましたのを前述の模型作成時に知っていましたので、正式採用される以前からカロネード砲が使用されていてもおかしくはありません。

でも流石に開発前に主要武装として搭載されていたのは疑問です。また、プレジデントと言う船の船歴を検索すると1605年から1711年まで。間が抜けて1805年から1815年までの記載であり、1760年代はミッシングリンクなのです。ということで・・・一般的なカロネード砲の砲台としないで、それまでの大砲の台座を使っていてもおかしくないのではないか!?と考えて、勝手に車輪を追加してしまいました。

2月22日の状況

甲板の狭さでは、大砲の発射の反動で後退出来ないので、車輪は意味が無いように見えます。でも素人目には密度感が増していい感じです。(汗)

キットの糸は生糸の一色だけでしたので、ビクトリーを作った時の余りの黒糸で静索に使用しました。

シュラウド(マストを両側から固定する縄ばしご)の作業が一つの山場です。デッドアイの高さが揃っていると綺麗なのですが、上手くいきません。性格的にこの辺が限界です。

左右の何番目のデッドアイに繋がるか目印を貼っておきます。

船首部と船尾をアップで撮影したのですが、なぜかピンボケ、細かいところで荒があるのに自然と自分で自分に忖度しているようです。

船尾楼の金物はキットでは平らな面に接着する様になっていますが、デッキを曲線で作ってしまったため、金物を曲線に合わせて曲げる必要が生じました。ここは思い切ってハンマーとゴム板で石の上でトンカン・トンカンとぶっ叩いて調整しました。繊細なモールドが太くなりましたが・・・・気にしない。見えない。

3月1日の状況

下段(ロアマスト)のシュラウドを設置しました。ラットライン(縄ばしご)はまとめて設置する予定です。

 

ラットラインを張るとビレイピンの隙間が狭くなるので、適当に接着しておきました。補強の支柱やピンを入れたい所ですがとりあえず省略。

上段のシュラウドのデッドアイはビクトリーの余りの真鍮線を15mmに切って下段のシュラウドに固定しました。こうすれば、足の長さが揃います。実船でそうなっているかどうかは知りませんが、ビクトリーを参考にしました。

デッドアイの間隔を同じにするために銅線で冶具にします。

未だ山場にもたどりつけていません。今後の作業として、ラットライン張。各種のヤード作り、動索の設置、旗の取り付け、プレートの作成、ケースの自作と続く予定。

 これは、途中で飽きて放置することも大いに考えられそうです。        つづく。           

 


帆船模型を作る その1

2018年03月02日 | 模型等製作

今日でこそ蕎麦打ちが主な趣味となっていますが、以前は模型製作が主な趣味でした。

とは言え、木製の艦船模型はちょっと敷居が高そうだったので、手は出していませんでした。

週刊「タイタニックを作る」に手を染めたのが運の尽き、案外に自分でもできる事にうれしくなって、ついに帆船模型に行きつきます。そうです。「キング・オブ・ホビー」 趣味の王様、王様の趣味!

1隻目はアシュットのブラックパールでした。 初心者の入門として、易しいのですが、細部が気になり出すと消化不良を起こします。

2隻目はディアゴのビクトリー。これが良かったです。3年程掛かったのですが、読み物を面白く、製作の参考になり、製作説明も丁寧で、リギングの省略もほとんどないため、今回の製作に際しても引っ張り出して読み返しています。

で、今回は何年も製作に係るのは重いので、軽く楽しめるキットを購入する事にしました。

2月3日の状況

内板貼りを行います。 多少の隙間は、この後外板を貼るのでパテで修正できます。

製作台はキールとフレームが歪まない様に使用するので、外板まで貼って、船体に強度が出れば無くても良いようです。

このキットはデッキが加工済みの1枚板なので、マストの位置を確認するために、マストの制作もある程度進めて置く方がよさそうです。

中段のデッキは後でほとんど見えないのですが、あらかじめチョコレート色で着色しました。

今回の塗装は、船体は半艶の透明アクリルで行います。艤装、マスト、ヤードの類は、古くなってきた蜜蝋を使ってしまおうと計画しています。

2月11日の状況

外板貼りが終了しました。

船底付近で、外板の膨らみが気になる箇所が1箇所ありますが、写真では判りません。船体を塗装して固めた後で、気に入らなければ、そこだけ切り取って直すことも考えられますが、船台に置くと見えないのでどうしようかと保留します。(きっと永久に保留すると思いますが。)

サウンディングシーラーを塗って、マスキングして船体の塗装準備を行いました。

船体の上部をチョコレート色で塗装します。後で気が付きましたが、船首部の上段は着色しない方が良いようでした。まあ、塗ってしまったのは仕方がないので、これはこれで良しとします。

マスキングの未着色部分をガイドにして船体に外板や砲門の補強材を現物合わせで接着しました。

細かな凹凸は木材用の塗料だと染み込み易いので、角のメリハリを考えて後から接着しました。

船が小さいので貼る板も軟です。2リットルのペットボトルの上部を切って水を入れて、材料を1晩漬けて置けば、きついアールも適当に曲げられました。                  

なんとなく、形が出来てくると、愛着が湧いてきますが、まだまだ先は長い。      つづく。