今夜の宿は福地温泉の老舗旅館、「孫九郎」。毎分600リットルの湧出量を誇る温泉で雪見風呂をたっぷり楽しんだ後、待望の夕食時間となりました。
この旅館では、食事は本館の広間でいただきます。この本館、築130年の養蚕農家を移築した古い立派なお屋敷で、遠赤ガス使用した囲炉裏風のグリルが設えてある。田舎の風情を演出していますね。
先ずは食前酒の梅酒とともに先付けが並べられました。八幡巻きは山椒の爽やかな風味になっています。この奥飛騨は山椒の産地なんですね。
お造りは鯉と鱒と鯰。鯰の刺身は初めていただいたのだが、食感はもそもそしているが意外に臭みもなくいける。
蕪のクリームシチューは一連の料理の中では変化球。
鍋料理は飛騨牛の温泉水しゃぶしゃぶです。この飛騨牛はサシが少ないにもかかわらず実に柔らかい。こういうお肉が大好きなんです。
メインはグリルで焼く岩魚。度々ひっくり返しながらじっくり焼いていただきます。適度に脂の乗った身はホロホロで旨々。
さらにお蕎麦に五平餅。追い打ちをかけるようにご飯が出てきました…もう食えん(汗)全体的にしっかりした味付けなのは、雪国ならではですね。
朝食は至ってオーソドックスだが、例のグリルで朴葉味噌を焼くのがこの地らしい香ばしい一品です。
温泉粥はマイルドな仕上がりで昨夜の食べ過ぎの胃に優しい。
それにしても朝からボリウムがあるなぁ…仲居さんからは寒い日はご飯をしっかり食べてエネルギーを蓄えなさいと薦められたのだが…いえいえ、言われんでも充分内蔵に脂肪が溜まってますねん…
この旅館では、地酒もいいが、実は水でいただくのが値打
ちです。アツアツのお料理に、キュンと冷えたものすごく美味い湧き水。これはもう堪らん美味さですよ。
- 場所:濃飛バス・福地温泉下BS
- 訪問日:2008年2月24日、2011年1月28日