岐阜県高山市。ここは「日本の原風景を残す街」として、国内だけでなく今や多くの外国人観光客も訪れるようになった飛騨の小京都です。現に、1日に1本だけ大阪から直通する特急列車「ワイドビューひだ16号」で高山駅に到着すると、名古屋から来た「ワイドビューひだ5号」を併結して9両もの長編成になった列車から、驚くほど多くの乗客が降りてきました。人気の程が窺えますね。
駅前中央通をまっすぐ東に向かうと、両側にお土産物を売っているお店が建ち並び、雪で足元が悪いにもかかわらず、意外に賑わっています。こんなメインストリートで高山ラーメンのお店を発見しました。
さらに進むとこの街の中央を流れる宮川に行き当たります。
この川の東側は高山市三町伝統的建造物群保存地区です。三町(さんまち)は上三之町、上二之町、上一之町、片原町、神明町4丁目に跨る江戸時代に金森長近が整備した城下町の商家町にあたる区域で、江戸時代後期から明治時代にかけての城下町・商家町の姿が保全されています。
最近、各地でこの手の街並みが観光整備され、電柱がなくなるなど大変美しくなっているが、どこでも土産物屋や飲食店が幅を利かせているのがどうも…もうちと落ち着いた佇まいにできないもんかな?っと思うのだが、ここも然り。
宮川の川縁を少し北側に行くと朝市が開かれていました。宮川朝市です。高山の朝市は石川県の輪島朝市、千葉県の勝浦朝市と並ぶ日本三大朝市のひとつだそうです。ここでは高山名産のお漬物や、生鮮野菜、雑貨など販売品も種々雑多。
ただ、今はほぼ正午。お店がどんどん撤収されていっています。この川の西側、元は花街だったしっとりとした街路に、B級グルメ愛好家が泣いて喜ぶお店があります。
この高山には今回で4回目の来訪。ただそのすべてが真冬なんですね。一度は温かい時期に来てみたいもんです。
- 訪問日:2011年1月29日