由布院からは九州横断バスで1時間10分ほどの筋湯入口BSが最寄り。熊本空港からレンタカーなら「やまなみハイウェイ」を1時間半ほどのところ。九重の山裾に広がり、阿蘇の雄大な景色を一望できる瀬の本高原にある温泉リゾートホテルです。
この辺りはあの有名な黒川温泉にも近く、大分県と熊本県の県境近くに広がる「COCO VILLAGE(ココヴィラージュ)」と称する高原リゾートで、フレンチレストランやスパ、ギャラリーなど、安らぎと癒しを与えてくれる個性あふれる施設が集積した、ちょっとリッチなエリアです。その中で最大の8000坪もの敷地を擁しているのがこの「界 阿蘇」なんですね。
このホテルで特筆されるのが、敷地内に点在する12の客室はすべて離れで、しかも全客室に源泉かけ流しの露天風呂がついていること。宿泊費もそれなりに高いが、それ以上の価値を与えてくれるホテルだといえます。
若いスタッフに案内されて離れに入ると、実に広々とした空間。リビングには並んで5人は座れようかとの長いソファと、一人用の深いソファとオットマン。巨大な掃き出し窓の外はテラスになっていて、その向こう側は奥行きの見えない深い森が…
寝室には琉球畳の上にダブルサイズのベッドが並んでいて、白いふかふかの羽毛布団がふわっと掛かっています。寝室横のクローゼットには外着用の浴衣と、作務衣のような部屋着が用意されています。
内風呂はジャグジーです。普通の家の居間ほどはあろうかという広さのバスルームには、ふたつの洗面もあり、豊富なアメニティー並んでいます。備えられていうバスローブもふんわり柔らか、一刻のセレブリティー気分。
バスルームから屋外に出たところに肝心の温泉がある。4人は入れそうなぐらいの正方形の浴槽に、湯口から滔々とお湯が掛け流されています。お湯は無味無臭ながら、ほんの少し白濁しているようにも見える。
加温しているとのことだが、「ほんまもん」の温泉であることは確かです。肌触りはキリッとした感。ワインに例えるとシャブリのような切れ味のいいお湯ですね。
朝は鳥の鳴き声とともに、昼は森を吹き抜ける風と共に、夜には篝火の幻想的な明かりの中で…何度も何度もこのお湯を堪能させてもらいました。
結局、2泊もしたのにジャグジーは一度も使いませんでした。だって、掛け流しの温泉を眼前にしては、水道水のジャグジーなど、子供だましに感じてしまうからね。
- 泉質:単純温泉 30.9度
- 場所:九州横断バス・筋湯入口BS
- 訪問日:2013年9月23日
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