真夏の四天王寺を彩る、篝の舞楽が本日開催されるとあって、実は天王寺の雅楽には少なからず縁があるものなんで、仕事を終えてから、自転車で駆けつけてみました。四天王寺の伽藍のなか、金堂と講堂の間の広場に舞台が設えられ、四方には篝が焚かれています。
駆けつけたときにはすでに「振鉾(えんぶ)」、「萬歳楽(まんざいらく)」が終わっており、「貴徳(きとく)」が始まるところでした。この「貴徳」は右方の一人舞いで、面を着けた勇壮な舞です。実にリズミカルな楽曲と演奏に合わせる大ぶりな所作は、これぞ四天王寺の舞楽だと思わせる好演。
次は「打毱楽(たぎゅうらく)」。これは左方の舞で、毱杖(ぎっちょう)と呼ばれるスティックで舞台の真ん中のボールを打ち合う様を表します。ホッケーの原形みたいなもので、これはまた珍しい舞楽です。
最後は「長慶子」。舞楽のフィナーレは必ずこの楽曲です。都会の真ん中で楽しむ舞楽…さぞ優雅なものだろうと感じる方も多いでしょうが、実は血沸き肉躍る演目なんですね。ああ、久しぶりにやりたくなってきた…
- 開催日:2010年8月4日
- 場所:大阪市営地下鉄、四天王寺前夕陽丘駅
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