JR高山本線の高山駅を降りて、駅前中央通りをまっすぐ進んだ3分ぐらいのところにある、いわゆる「高山ラーメン」のお店です。店内はカウンターとテーブルが3卓ほど、せいぜい20名ほどの小さい店舗。たまたま入ったこのお店で、味付け煮玉子中華そば（750円）をお願いしました。
早速運ばれてきたラーメンのスープを啜ってみる…出汁の効いた和風醤油味のスープで、濃い色のイメージからは遠いあっさりとした風味。ただ、やや塩辛いかな。
自家製麺のちぢれ麺はけっこうコシがあり、縮れがよくスープを引き上げていい感じ。トロトロで厚めのチャーシューもなかなかのもの。全体に醤油風味の立った味付けは雪国・高山ならでは。寒い日にいただくには最良のラーメンですね。
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阪神電車・石屋川駅より徒歩5分ほどのところ、阪神国道を縦断する阪神バス・徳井町BSのすぐ近く。御影の住宅街の真ん中にある温泉銭湯です。
こんな高級住宅地のこと、地価も高いのでしょう。そんな貴重な土地を効率よく利用するためか、1階はエントランスと脱衣所、2階に内風呂と露天湯という階層構造になっています。
ここは阪神間屈指の天然温泉で、2階の浴槽には緑がかったややヌルヌルしたお湯が掛け流されています。
毎分480リットルもの湧き出る源泉は、40.6℃のやや温めながら、炭酸が強いのか、しばらくすると体の表面に細かな気泡がまとわり付いてきます。これなら温くても身体が温まります。露天もあり、多くの人が温めのお湯にじっくり浸かっています。
こんな都市部で加温なし、加水なし、かけ流しなのは驚異的なこと。入浴料が銭湯並みの430円なのもまたまた驚異的ですね。
・場所：阪神バス・徳井町BS
・泉質：ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 40.6℃
今夜の宿は福地温泉の老舗旅館、「孫九郎」。毎分600リットルの湧出量を誇る温泉で雪見風呂をたっぷり楽しんだ後、待望の夕食時間となりました。
この旅館では、食事は本館の広間でいただきます。この本館、築130年の養蚕農家を移築した古い立派なお屋敷で、遠赤ガス使用した囲炉裏風のグリルが設えてある。田舎の風情を演出していますね。
先ずは食前酒の梅酒とともに先付けが並べられました。八幡巻きは山椒の爽やかな風味になっています。この奥飛騨は山椒の産地なんですね。
お造りは鯉と鱒と鯰。鯰の刺身は初めていただいたのだが、食感はもそもそしているが意外に臭みもなくいける。
蕪のクリームシチューは一連の料理の中では変化球。
鍋料理は飛騨牛の温泉水しゃぶしゃぶです。この飛騨牛はサシが少ないにもかかわらず実に柔らかい。こういうお肉が大好きなんです。
メインはグリルで焼く岩魚。度々ひっくり返しながらじっくり焼いていただきます。適度に脂の乗った身はホロホロで旨々。
さらにお蕎麦に五平餅。追い打ちをかけるようにご飯が出てきました…もう食えん（汗）全体的にしっかりした味付けなのは、雪国ならではですね。
朝食は至ってオーソドックスだが、例のグリルで朴葉味噌を焼くのがこの地らしい香ばしい一品です。
温泉粥はマイルドな仕上がりで昨夜の食べ過ぎの胃に優しい。
それにしても朝からボリウムがあるなぁ…仲居さんからは寒い日はご飯をしっかり食べてエネルギーを蓄えなさいと薦められたのだが…いえいえ、言われんでも充分内蔵に脂肪が溜まってますねん…
この旅館では、地酒もいいが、実は水でいただくのが値打
ちです。アツアツのお料理に、キュンと冷えたものすごく美味い湧き水。これはもう堪らん美味さですよ。
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JR名古屋駅の駅ビル、JRセントラルタワーズの13階レストラン街にあるとんかつのお店です。ここは全国展開している「とんかつ和幸」の高級ブランドのようです。近鉄への乗り継ぎの合間、ここで食事することにしました。せっかくの名古屋での食事、大名古屋名物膳（1,800円）をいただくことに。このお膳は味噌かつとエビフライ、それに名古屋コーチンを使った茶碗蒸しと、名古屋名物の盛り合わせになっています。
まず始めに別盛りのキャベツとご飯が運ばれてきました。ここでもとんかつ和幸と同様、キャベツとご飯はおかわり自由なんですね。
間もなくしてメインのお皿がとシジミのお味噌汁がやってきました。ロースカツはやや小ぶりながら肉厚。肉汁が溢れるのが感じられる。肝心の味噌は別皿に添えられていて、量が加減できるのがいい。見た目に反してあっさりと淡泊な仕上がり。これは味噌かつ初心者向きなチューニングなんかな？
エビフライは名古屋らしく身がごっつい！その分しっかり火が通っているので、やや堅いのが残念です。
茶碗蒸しはごく普通。それにしても名古屋の人って茶碗蒸しが好きですねぇ…シジミお味噌汁は、ベースが赤だしなのが名古屋っぽい。身がいささか小ぶりなのは仕方ないかな。
土曜の夜という時間帯もあるのだが、このお店をはじめ、このJRセントラルタワーズのレストランフロアー全域が混雑していて、どの店も並ばなくてはならん状況。名古屋駅周辺は景気がいいのか、それともほかに食うところが無いだけなんやろうか…
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恵亭 タワーズプラザ名古屋店 （とんかつ / 名古屋駅、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅）
夜総合点★★☆☆☆ 2.5
標高が1000メートルに達する高地、奥飛騨温泉郷のひとつに数えられる山間の秘湯、福地温泉。ここは平安時代には村上天皇が湯治に訪れていたという入湯伝説が残るものの、温泉街自体は昭和に入ってから形成された、比較的新しい、13軒の宿からなる温泉街です。
ここの観光協会が発行する「もらい湯手形」は、宿泊旅館以外のもう一カ所のお湯をいただくことができるもの。旅館孫九郎に宿泊した今回、せっかくなので、黒川の「新明館」、乳頭の「鶴の湯」と並ぶ、屈指の人気旅館として知られている「湯元長座」のお湯をもらうことにしました。
小ぶりな玄関を入ると長い回廊が続く。その奥に庄屋屋敷を移築した、実に重厚な建物が現れます。中に入ると高い天井、黒光りする柱や梁など、重厚感の中に洗練されたセンスも感じさせます。
内湯は木の質感を活かした造りで、長方形の大きな浴槽が横たわっている。温泉は自家源泉の数本を混合した単純泉。当然ながら掛け流しで溢れたお湯は浴槽の縁から流れ去っていくが、このお湯は回収されて館内の床暖房に活かされているようです。
澄明なお湯は匂いも希薄で無味無臭。単純泉のマイルドな浴感です。
露天は岩露天となっていて庭園風。温まった体に北アルプスからの颪が気持ちいい。ここでは泉質より環境を愛でるのが吉かな。正直、お湯に特徴がないので、温泉だけではこの旅館の良さは伝わってこないのが正直なところ。
恐らく料理やサービスなどの総合力がこの旅館の人気を支えているのでしょう。それでも「もらい湯」の儲けにならん客に対するスタッフの接客に、この旅館の質の高さを垣間見たような気がします。
・場所：濃飛バス・福地温泉口BS
・泉質：単純泉、塩化ナトリウム－炭酸水素塩泉 46℃～76.1℃
・訪問日：2011年1月28日
風情溢れる古い街並で多くの観光客を集める飛騨の小京都、高山。JR高山駅から国分寺通を東へ10分ほど歩いたところ、ホテルアルファーワンの西側の元は花街だと感じさせるしっとりとした小路にあるお店です。その創業は昭和10年というからかなりの老舗、大衆食堂然とした佇まいはまさしく昭和そのものです。店内はテーブル席3卓と、小上がりの座敷が2卓の普通の実に狭い食堂ではあるが、ここは地元では知らない人がいないぐらいの有名店とのことです。
お店の壁にメニュー表が掲げられていて、カレーやオムライスといった洋食物から丼やうどんのような和食物、そして高山では欠かせない中華そば等々…ヴァラエティーが豊かで、しかもそのすべてが実に安い！そのヴァラエティーに圧倒されて、席についてもしばらく迷わされた揚句、牛肉煮込みとオムライス、そして小盛りの中華そばをお願いし、2名でシェアてみました。
牛肉煮込は、さすが飛騨牛の本場だけあってお肉が柔らかい。玉ねぎの甘みが加わって風味豊かに仕上がってます。濃いめの味付けは雪国ならでは。
オムライスは玉子でパツパツに包むのではなく、ふんわり載せてあるような感じで、玉子の味を感じさせるタイプ。ケチャップがたっぷり盛られていて懐かしい味わいです。トッピングのグリーンピースが昭和やな。
中のライスもケチャップがたっぷり絡まっていて濃厚。ボリウム感を感じさせる一品です。
ラーメンは高山ラーメン独特のしっかり醤油の色を出しています。具はチャーシュー、葱、メンマと至ってシンプル。スープを掬ってみると、鶏ガラと醤油の効いた味わいだが、意外に塩辛くない。
麺は中細の縮れ麺。シコッとしていて食感がいいですね。また、縮れがスープによく絡んでくれる。
実はこのお店、かつ丼が名物なんですね。丼からはみ出すほど大きなカツが載っていて、ファンからは「ハミかつ丼」と呼ばれているんだそうです。今回はそのボリウムに怖れをなして注文できなかったが、次回はぜひともいただいてみたいもんです。
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