院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「もったいない、を再考」

2010年11月09日 21時46分16秒 | ノンジャンル
断捨離を進めていると、自分の身の周りからモノが無くなっていく快感というのを

深く感じるようになります。

モノだけでなく執着をも捨てるというのが断捨離の考えなので、

モノに溢れた生活が実は幸せではないと知ることが大事。


もちろん、いきなり仙人のような生活にはなれないけど、後で読むかも・・

と思っていた本やマンガ、DVD、CD、後で使うかも・・

と思っていた調味料や乾物、いつか着るかも・・

と思ってた洋服や大量の靴下等。


そのいづれも、どうせ日の目をみることはほとんどないのです。

どーーしても後で必要なら買えばいい。

再びお金を出して買う必要があるならば、だけどね。


捨てるもののほとんどは「まだ使えるモノ」です。

使えなくなった、壊れた、から捨てるのではなく、使ってないから捨てるのです。

そこで「まだ使えるし、捨てるなんてもったいない」という思いが浮かんできます。

日本の「モッタイナイ」はいい言葉!なんてことも聞きますが、

これはどうも世間一般で間違って使われている気がします。


「もったいない」は「使えるものを使い切る」というニュアンスで、

モノを無駄にしない精神なのだと思います。

どうやら陥りがちな「もったいない」の意味合いとして「まだ使えるから捨てない」

となるケースがとても多いのではないか。

「まだ使える」=「これからも使う」となればいいんだけど、実際は

「使えるけど使わないモノ」が身の回りにあふれるだけなのだ。


モノが溢れるだけなら収納がたくさんある家にとってはそんなに痛手に

ならないかも知れないが、無駄なものを買うこと、手に入れることを止めようと

学習するきっかけを失うのがよろしくない。

というのも、モノを捨てる際には「あー、結局コレ使わなかったな~」とか

「なんでこんな服買ったんだろう?」とか嫌な思いをすることで

「もうモノを無駄に捨てるのは嫌だから、買うときは本当に慎重になろう」と

しっかりと心に刻むことが出来るのです。


まだ使うかもしれない・・と実際には必要のない買い物をしてしまった後悔を

味わうことも先延ばしにして、なかったことにする。

本当にもったいないのは、必要の無いものをなんとなく買ってしまうことに

尽きるのに、結局は同じ失敗を何度も繰り返してしまう。

失敗した!と味わうことから逃げるから学習できない。


そう考えると部屋にものがごっちゃりと溢れている状態は不健全ではないかと思う。


モノを捨てるとは、いろんな意味で身動きが取れなくなっている自分からの

脱皮という儀式なのである。

たかだか部屋の片付けとバカにすることなかれ。