院長はいままでカレー好きのカレー人を自称していましたが、このたびついに
「カレーマニア」と名乗ることにいたしました。
この度とは、どの度なのかという説明をしましょう。
院長はカレーを日々作っていますが、毎日食べられるようなカレーを追求していると
どうしても「南インドカレー」にぶちあたります。
一般的に日本にあるインド料理レストランなんかで出るカレーの9割以上は北インドの
しかも宮廷料理です。
油も玉ねぎもコッテリと使った旨みの強い、一般ウケするカレーです。
向こうも商売ですから多くの日本人が口にしてすぐに「これは美味い!」と
思ってもらえるようなわかりやすいカレーを出す必要があります。
もちろんこういうカレーもいいんですが、毎日毎日これを食いたいか?と問われれば
ちょっとためらう人もいるのではないかね。
本当に毎日食べたいカレーは豆や野菜を中心として、複雑なスパイスを使わずに
胃にもたれない、身体に優しいカレーなんじゃないかな。
日本で言う味噌汁。
それが今ひそかにじわじわキテる「南インドカレー」なんです。
元々粉文化である北インドで発展したコッテリカレーと違い、米文化の土壌で発展した
南インドのカレーの方が日本の風土に合うのは当然なのです。
シンプルなスパイスを使った野菜や豆のシンプルな煮込み料理。
それが南インドカレーです。
院長が毎日のように作って食べてる豆のスープなんかはまさに南インド風。
しかし・・・南インドカレーの敷居を唯一高くしてしまっているものが「カレーリーフ」です。
この「カレーリーフ」という葉っぱは南インドの料理に欠かすことの出来ないスパイスで
これが無いと、どうしても一味違う専門店のその一味が出せないのです。
ただ、このカレーリーフは日本では、いや、他の国でもインド以外では
どういうわけかものすごく入手が困難な材料なのです。
乾燥したものは気のきいたスパイス屋にはあったりしますが、乾燥すると
香りが極端に落ちるこの葉っぱの性質上、手でわっさり掴むくらい入れないと
効果が無いそうです。
安いもんじゃないし、わっさり掴むほどのカレーリーフなんて非現実的なんです。
残る手段は「自家栽培」以外はないのですが、その苗木すらかなり入手困難。
ずっと探し続けていた院長ですが、ついに栃木のとある業者が短期間の期間限定で
苗木の販売を始めたのです。
迷うことなくすぐに注文し、昨日やっとそれが届いたのです!イェイイェイ!
ということで、日本でもおそらくごく少数の「カレーリーフ自家栽培者」となり
これをもって「カレーマニア」を名乗ることにしました。
説明長い? ごめん、嬉しくてね。
鉢の植え替えを早速済ませ、引越し完了。
長旅ごくろうさんだったね。
このデリケートな苗木をしっかりと見守っていく決意の院長でした。