院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「平服」という言葉のむずかしさ。

2013年10月23日 18時40分24秒 | ノンジャンル
ちょっと想像してみてください。


とある財団法人の設立40周年記念式典がパークハイアットホテルにて

行われるとします。

案内状には「平服にてご参加ください」と書いてあります。


さて、この場合どれくらいの人が適切な対応が出来るでしょう?


こういったことはきちんと誰かが教えてくれれば良いのですが

大人が皆正しい知識を持っているとは限らないので、出来たら

若いうちに何回かは恥をかいておくのも良いかもしれません。


恥かけば覚えるでしょ。


不運にしてこういう機会がなかなか無くって40~50過ぎで

平服にての参加・・の意味がわからず恥をかくのはかなり痛いのでね。


さて、院長が若い頃にしたミスは「平服」を「普段着」と捉えたこと。

とある大きな祝賀会みたいな会で「お暑い折、平服にて参加ください」と

書いてあったのでジーンズにポロシャツで参加し、恥をかきました。

「暑いので堅苦しくなく、普段着でいいですよ」という意味で取ったので

そういう格好で出向いたのですが、そんな人は一人もいませんでした。


確かに「平服」には普段着という意味もあるようですが、改まった文面で

「平服」という言葉を使う際は「ラフな格好で・・」という意味ではありません。

「平服」とは「略礼装(略礼服)」という意味で「礼装でなくてもいいよ」ということです。

礼装じゃなくていいんだから普段着ってことじゃん!と勘違いしがちですが、違うんです。


礼装は「モーニング」「タキシード」「紋付き」などのことで、葬式に着る黒いスーツの

ことではないんです。

なので「平服にてご参加・・」とは「タキシードとか紋付きでは来ないでね」

という意味であって、「ラフな格好で・・・」という意味では無いんです。


じゃあ「略礼装」ってなに?というとまさに黒いスーツ、お葬式のときに着るあれですね。

お葬式のときに着る、光沢の全く無い黒いスーツに黒ネクタイを合わせれば「喪服」になるし

白やシルバー、グレーのネクタイを合わせれば「略礼装=平服」となります。


で、紛らわしいのは「略礼服」である黒いスーツのことを、略をとって「礼服」と

よぶケースが世間一般的にけっこうあるんです。

「礼服(タキシード)じゃないよ」という意味の「略礼服の略を省いてどうすんだ?」と

思うし、それが「平服」という言葉を難しくしているんだと考えます。


ではサンプルを示しながら説明をします。


まずは最上級の「礼服」「礼装」

これは「平服の対義語」としての「礼服」であり、アオキや青山に普通に売ってる

「(略)礼服」とは意味が違います。






これが「礼服」「礼装」で一般的には子供、親類の結婚式に列席する場合や

何か立派な賞を受賞したり、叙勲を受けたりするときに着るものですね。

持っている人はあまりおらず、多くはレンタルです。



次は「平服=略礼服、略礼装」





葬式のときに着る黒い、光沢のないスーツにオーソドクスなシャツと白orシルバー系の

ネクタイとチーフを合わせます。

これが「略礼服=平服」なので「平服」といった場合、そんなに解釈の幅は無く

実は「平服」は難しくないんです。



問題は「平服」という言葉が実際には主催者側によって解釈に幅を持たされている

ことがあるんです。


結婚式の披露宴では「平服」が基本なので2番目の写真の服なら間違いないです。

間違いないんだけど、





これくらいは全然オッケーでしょうね。




で、さらに案内状なんかに「堅苦しい集まりにしたくないので平服にてお越しください」

なんて書いてるのもあったりします。

これは主催者があまりものを知らないんじゃないかな?とも思いますがその場合は

主催者の間違いも含めて意図を想像しないといけません。

会場はホテルなのか居酒屋なのか、参加者は若手中心なのか、そもそもどういう会なのか





平服とはいってもTPOに合わせ、ここまでカジュアルダウンさせて問題ないことも多いです。



そうなんです。

「平服」が難しいのは本来、意味には幅のない「平服」が時と場合によって

こちらが柔軟に対応しなくてはいけないことがあるってことなんです。


「礼服」という言葉が「平服」の対義語である場合もあるし、略礼服のことを

指す場合もあるってのも事を難しくさせてるポイントです。


まとめてみました




















「番組の提案」

2013年10月15日 22時04分54秒 | ノンジャンル

「月曜の夜更かし」という検証番組があって、ノルウェーだかどっかで

薪が暖炉で燃えてる映像を延々と流したら平均視聴率を20%くらい

取ったので、ためしに「月曜の夜更かし」の番組内でも薪が燃えてる映像を

2分間だけ流したら視聴率がその時間だけ上がったと言う。


要はテレビを作るのに手間はいらねんじゃね?という疑問が挙がったわけです。


これを検証するため、今回は2分間編み物をしている映像を流してましたが

これが良いんですよ。

視聴率がどうだったかは次週での報告になるようですが、こんな映像ばっかり

流す放送局があってもいいような気がするんですよ。


どんな映像を流すか、アイデアは無限に沸きますよ。


「素人がマイカーを延々と洗車してる映像」

「自転車で多摩川サイクリングコースを羽村から羽田まで走る映像」

「職人が焼き物に絵付けをしてる映像」

「中華屋さんのランチ時の厨房の映像」

「大型ショッピングモール内の定点映像」

「ゲーセンでの各ゲームのプレイ映像」

「平凡な学校の平凡な強さの部活の練習映像」

・・・いや、いくらでも沸くし、それをひたすら流して意外な

高視聴率映像を探るって面白いじゃないですか。


地上波では無理かもしんないけどCSならありじゃない?

テレビを目的も無くただ流していたいっていう視聴層が少なからずあるって

思うんですがね。


制作費も恐ろしく安いだろうし、悪くないと思うんだけどね

どうでしょ?