ここ播磨も磨崖仏の少ない所・・・
上三草の集落を通る旧街道沿いの
岩壁に刻まれたお地蔵さんに逢って来ました。
兵庫県加東郡社町上三草
磨崖仏ですが舟形光背のまわりを大きく彫り込んで
壁面から突出したように見える珍しい意匠です。
蓮華座に立つ持錫宝珠型の地蔵菩薩。
蓮華座の下には合掌した二体の願主の坐像が刻まれています。
永和元年(1375)銘
県下でも類例の少ない鎌倉後期の造立銘をもつ貴重な磨崖仏です。
磨崖仏の前は車が離合困難なほどの細い道ですが
集落の外側に新道が通り、旧街道は拡張されずに済んだようです。
破壊や切り出しされず良かった・・・