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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

夜を探せ

2019-09-23 01:43:48 | 邦画
日本映画専門チャンネルで4月から特集している鶴田浩二特集の第2シリーズは
東映以外の作品でのセレクト
日本映画専門チャンネルは映画会社としては東宝系の作品が多いので
今月9月はこの作品と「いとはん物語」の2本
個人的にはこういったロマンス系は苦手なので
一応録画はこの「夜を探せ」だけを・・・

1959年製作なんですねぇ
ってことでクレジット見てびっくりしたのはなんと、石原慎太郎原作なんですねぇ
もって行き場のない若者の生態を描くだけの作家さんだとばっか
ちょっと時代的に戦争が入って来てるんですね

鶴田浩二はもうすかんピンの元船乗り
日銭稼ぎで麻薬取引の現場で警官に追いかけられ
逃げた先で瀕死の男からヒミツを教えられ
一攫千金を狙って・・・というお話ですが
すかんピンのわりに、結構ないい背広を着用したり
大阪に飛んだりするんですが、そのお金はどこから?

なんて詮索するのは野暮というもので
満州で終戦のどさくさ紛れに金を儲け日本一の会社を起こした千田是也演じる脇坂を
例のヒミツをネタに強請で金を儲けようっていうことで
まずは脇坂の一人娘の白川由美に近づく訳で
あとはお決まりの男女の展開っていうのは見え見えですが

一応ミステリー仕立ての作品となっており
出てる皆さんがお若いし、白川由美さんがあまりにもおきれい過ぎて
共演の越路吹雪さんが霞んでしまわれてましたがな

モノクロシネスコ画面ですので、コントラストがくっきりとしておりまして
夜のシーンもちゃんと誰が何してるとかわかる
最近の映画はリアリズム優先ってことからカラーでもライトに頼らずに自然光で
って言う風潮でかなり夜のシーンが見辛い作品がおおいなか
映画は見せるものという観点で、ライトに頼ってちゃんと見せるっていうのも
ある意味必要なことなんだと・・・

この時代やっぱ登場人物は皆さん戦争を引きずって生きて来てるんですね
そんな所が時代的に面白かったかな
あと鶴田浩二に主題歌歌わせてるようなクレジットだったんですが
歌声はどのシーンからも聞こえて来なかったけど・・・

1959年製作、日本映画、東宝作品
松林宗恵脚本・監督作品、石原慎太郎原作
出演:鶴田浩二、白川由美、小沢栄太郎、越路吹雪、八色賢典、千田是也
コメント
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