1916年っていう事で、第一次世界大戦を描いたロシア映画だと思ってほとんどジャケットの画像と邦画タイトルだけで
セットレンタルの一本に加えてきたのですが・・・
なんとポーランドは国家として存在してなくて、プロイセン、オーストリアそしてロシア三国によって分割統治されており
第一次世界大戦の勃発により、ポーランドはロシア軍として参戦していたものの
これを機にロシアがドイツと戦っているのを契機に、自由ポーランド軍を募り
なんとロシアとその戦端を開いたのである
ってことでまだ、この時代はソビエト連邦ではなくて、ロシア皇帝が統治しておりロシアなんですね
一番ポーランドの領地の多くを統治していたのはロシアであるため
ぽランド独立を目指し、ポーランド自由軍はロシアと戦端を開く
映画の邦題は1916年ですから、ポーランドが独立できるのは世界大戦終了さらにロシア皇帝が革命で終焉しソビエト連邦になる1918年まで待たねばならないんですが
この後第二次世界大戦で再び今度はソビエトによって統治されてしまうんですね
実に地理的にも実にロシアにとっていい位置に存在してるための悲劇と言っても過言ではないような
って事で一応は第一次世界大戦の映画と言ってもういいような作品ではあるんですが
各国特にロシア軍籍の連中が自由ポーランド軍を指揮していたんですね
劇中でも司令官がロシア軍に捕まるものの
ロシア軍に復帰してしろとか言われていましたし・・・
戦闘的には第一次世界大戦ですから、戦闘シーンは塹壕戦なんですね
戦闘的には第一次世界大戦ですから、戦闘シーンは塹壕戦なんですね
ポーランド初代首相で軍を率いていたユゼフ・ピウスツキら実在の人物も登場して来るものの
二人のポーランド兵と一人の女性をめぐる恋の鞘当てもサイドストーリーに組み入れるなどして人物と歴史的なノンフィクションと主人公たちのフィクションとを上手に織り交ぜながらなんとまぁ140分の長尺作品に仕上げていました
そういえば”長尺映画好きくない“と抗原して憚らない私なんですが
ここんとこ2時間以上の映画ばっか見てるような気がするんだけど(汗
圧倒的な兵力を持つロシア軍を相手に、”祖国愛“と”自由“のために命を懸けた兵士たちの生き方が実に切ない
他国に蹂躙される事120年以上の国家って、それもヨーロッパにある国ですからねぇ
ポーランド映画界がある意味総力を上げて製作してるんでしょうね
戦闘シーンでの爆薬量とエキストラの総量が実に半端ないような気がする
特に鉄橋の爆破シーンはどう見てもCGではないような
そんな鉄橋を爆破したヒロインが美人さんでなかったのはある意味リアリティだったかな
っていうか、
2019年製作、ポーランド映画
ダリウシュ・ガイェフスキ監督作品
出演:セバスティアン・ファビアンスキ、ミロスワフ・バカ、ヤン・フリッシュ、ボリス・シィッチ、アントニ・パヴリツキ
