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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ブラインデッド

2020-07-13 21:09:09 | 洋画
アカデミー賞ヲとった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」をレンタルするのに
セットレンタルに組み込んだ一本
もう一つ「ザ・パラサイト 寄生する獣」ってのもあったんですが、韓国映画のDVDリリースに便乗したような感じで、この作品とどっちにするか悩んだけど
あまりに便乗よせすぎはまたの機会っていうのと・・・
 
この作品の惹句”盲目×妊婦VSゾンビ“って言うある意味ゾンビ映画に盲目と妊婦って言う
ある意味ハンディを乗っけたアイディアに期待してみることに・・・
最初に言っておきますが、アイディア倒れっていうか、アイディア抜群と思うんだけど
作り手っていうか脚本にしても、映画制作にしても十分に生かし切れていなかったのがざん年ではありますが
ここんとこ二時間強の映画ばっか見てても、さほど長尺が気にならない作品ばっかの中で82分と言う、短尺にして置いてコレはそれが良かったって言える作品だった
 
目に包帯を巻いた男ベンは手錠でベッドに繋がれた状態で救急車の中目覚め、
なんとかベッドの枠から手錠を外し周りを窺い
人の気配を察して救急車から降りた所をゾンビに襲われ、杖代わりのベッド枠でゾンビを倒してその場から移動を開始する。
その後、産休入り前日の女性警官マーラと出会い、共にゾンビからの逃避を・・・いうストーリー。

盲目の男と言ってもなんと眼病らしく点眼薬を点滴するとうっすら輪郭が見えるようですがそんな犯罪者の盲目男と司法の妊婦警官とがゾンビから逃亡しながらサバイバルするというある意味今までこういった障害を持った主人公をゾンビと対決させた映画はなかった
ま、ゆっくり歩くゾンビだから成立した作品でしたが
ゾンビの歩き方と比例した作品と言うことで
ゾンビからの逃避には難易度の高い設定にはなってるものの
内容自体もベリースローな作品になってますし
グロな描写が皆無です
っていうかショットガンで撃たれたゾンビの頭部が破裂するCGもほとんどグロくない

観る前には互いの弱点フォローしつつ助け合ってサバイバルするかと思ってましたが、
そういう所はクライマックスまでほとんどなく、そこまで確実にお互いソロ行動なんですね
なんの説明もありませんがクライマックスでは盲目の男って完全に見えてるような行動でしたが
 
へんにゆるい作品でしたから何匹かのゾンビはノロノロタイプでなく素早いゾンビだったら
 
作品にもうちょっと緊張感が生まれたかもしれませんねェ
でも主役が盲目と妊婦というある意味ハンディを背負った設定にしたゾンビ映画って
ある意味新鮮ではありましたねぇ
 
これって<未体験ゾーンの映画たち2020>にて上映された一本だったんですね
そして妊婦婦警さんを演じてるリヴ・コリンズが脚本書いてるんですね
他の映画では監督もしてる才媛なんですね
 
2018年製作、カナダ映画
ジェシー・トーマス・クック監督作品
リヴ・コリンズ製作・脚本・出演作品
出演:アダム・セイボールド、ライアン・バレット、ジェシカ・ワノ、ピーター・コリンズ
 
コメント (2)
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パラサイト 半地下の家族

2020-07-13 17:40:08 | 韓国映画
韓国映画の面白さを感じたのは、あるスラム地区で半地下に住む家族
長男が友人から裕福な家庭のお嬢様JKの英語家庭教師の仕事を振られて
その職を得て、更に精神的に不安定な絵を描くその裕福な家庭のおぼっちゃまの絵画教師にいもうとを推薦し、
更に父親には長女が送りのクルマに下着を脱ぎ捨ててタネを撒いて、ご主人の運転手に
実際有能な家政婦さんがいるんですが、コレまたはめて母親をこの家のお手伝いさんに
って半地下に住み、全員無職の下層家族がお金持ち家族に寄生していくとこのテンポの良さから
見事に映画にハマっていくんですね
勿論、それぞれの人物としては家族関係は秘密にして表面上は他人を装っているわけですが、なんと住んでる半地下というかスラム街の持つなんとも言えない生活臭があるようで
デモそこはお金持ちほとんど気付かない
 
こうして家族全員が新たな仕事を得てさてどうやってこの家族をのっとって(パラサイト)いくんだって言う方向性に映画が動くと思うじゃないですが
ところが映画はこっちが思ってもいない方向に・・・
まぁ長男の誕生日でキャンプに行ったお金持ちの家でもうやりたい放題の半地下家族
酒や豪華な食材で満足してると、
突然、母親が家政婦になるために策略でクビにさせた前の家政婦が雨の中尋ねてきて
なんとなんとこの家に住んでる家族も知らない地下室があって
そこになんと元家政婦の旦那を住まわせていたのだった
 
そうなんですね、韓国は未だに北朝鮮とは交戦状態で、実は長期に休戦してる状態な訳で
お金持ちは自宅に戦争での核爆弾に対する防空壕を持っていたんですね
でもお若いお金持ち、それもIT企業とか新規に上流階級層になったいわば成り上がりには
世代的に各上流家庭には個人的な核シェルターを備えてるなんて知らないのかも
 
そう核シェルターだから長期生活ができるようなんでも揃ってるわけで
そこに旦那を住まわせていたんですね
同類と踏んだ元家政婦は秘密をバラして、更に
このパラサイト家族の状況を写メって逆に脅迫してくる
 
そこにこの家の家族から洪水でキャンプ不能で帰宅中との電話が入り・・・
ここから話は思わぬ展開を見せてくれるわけでは
下層階級ではしれなりのヒエラルキーがあるようですね
地下に住む住人とか半地下とかの・・・

いや思わぬ地下住人の存在から、ガーデンパーティでの狂騒を経ての
地下住人の入れ替わりっていう皮肉さが実に面白いって言っちゃみも蓋もないのですが
 
韓国映画独特のエグみはないものの
軽ーく格差社会を皮肉った作品だったから、トランプさんが大統領になった事で
改めて自分たちも格差社会に生きてるって現アメリカの現実を目の当たりにしたことが
アカデミー賞につながったのかな
って現状日本でも他人ごとではなくなってれるよね格差社会

2019年製作、韓国映画(日本公開作品)
ボン・ジュノ脚本・監督作品
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム
コメント (2)
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