日本映画専門チャンネルの“おとなの桃色シネマ白書”という企画プログラムでピンク映画の過去作品を映倫再審査を受けてR -18作品をR -15作品に再編集して月2本の割り合いで昨年7月から始まったこの企画
今月のもう一本も、ここいらであげておかないとね
今月のもう一本も、ここいらであげておかないとね
いやいつも思うのですが日本映画専門チャンネルの数千本あるかと思えるピンク映画からの作品選択がじつに旨いなぁって思うんだよね
今作もなんと現在でもピンク映画とかエロチックOVでも活躍されてる里見瑤子さんの
デビューまもない作品
わが敬愛してやまない山内大輔が描く千鶴サーガ作品群でも、その演技力でセックス&マネーモンスターなビューティクリニックの院長としてホストとたちを食いまくるキモババァで怪演を魅せてくれてますます盛んな里美瑤子氏の
初々しー美しきお姿をしっかりと見せてる作品を持ってくるとはねぇ
お話としては90年代バブルの弾けた後遺症に揺れる日本の都会で生きる若者の孤独感を
ちょっと引いた視点の映像で語られて行く作品、この時代の都市生活者の気分を切り取ったようなピンク映画だったんですね
そんな時代を不倫とヒロインをレンズを通して見つめる男との間で揺れる里見瑶子がじつにいい
って言うかじつに美しく撮られている
そしてそこは演技派であるから己れの肉体を通して孤独を不貞で紛らわせつつ、正体不明の盗撮魔にも惹かれて行く孤独な女をみごとに具現化してくれている
って言うか必要不可欠だけのピンク映画としての濡れ場を用意しており
必要最小限に濡れ場が止まっているのもこの作品をピンク映画でありながら、ピンク映画とかのジャンルに捕われない青春映画ともいえる作品となってるとこだろう
そう言う意味ではあの殺人シーンは必要であったかどうかはわからないけど
盗撮魔とヒロインが結ばれるための必然だったんですね
改めて里見瑤子さんのお美しさを堪能させて貰いました、ここまで30年もこの世界で生きてこられいまだ現役っていうのもわからせてもらったし
機会があれば里見作品の過去作もたくさん見て見たい
切り口の違う記事はコチラ
1998年製作、日本ピンク映画、国映作品、新東方配給
橋口卓明監督作品
出演:里見瑤子、宮山敦史、瀬戸恵子、青山円、横塚明、降西凌