東宝さんから廉価版で再リリースされた「独立愚連隊」シリーズの一環としての
そして私個人的にはスピンオフっていうか派生作品としての「○○作戦」シリーズとしても最終篇となる作品
なんとクレージー映画でお馴染みの坪島孝監督作品
そして関沢新一さんが小川英さんとの共同脚本は本家帰りっていうか
なんと戦略を左右する八路軍に占拠された要衝の橋を爆破しに行く特攻隊のお話に・・・
仲代達矢さんを主役に迎えてレギュラー陣の佐藤允、夏木陽介そして平田昭彦、中丸忠雄で脇を囲み
さらに堺左千夫、沢村いき雄のほか水野久美さんと安定した布陣にゲストとして三橋達也さんまでのご出演
今作ではベテラン脇役の柳谷寛さんもよかったなぁ
しかし参謀長の沢村いき雄は似合わねぇなぁあの体躯で田崎潤を叱責するんですからねぇ
それだけで喜劇でもありまして塩梅の良いコメディリリーフ感が生まれていたのは喜劇の坪島監督の力量だったのかな
そうなんだ個人的にはスタローンが銃創に焼いたナイフを突っ込んで弾抜いた後薬莢の火薬で傷口焼き塞いだ「ランボー2」でしたっけ、あのシーンはすげぇって見て他のですが
それ以前にこの映画で同じことをして先鞭付けていたんですね
でもそれをやるのが谷啓さんでしたからねぇ、見てても痛みは感じませんでしたし軽すぎましたよね
平田昭彦さんも中丸さんもらしいキャスティングでしたが
佐藤允さんのかるさに比して仲代さんの重たい演技がコントラストを見せており
仲代さんを主役に持ってきたのはワンパターンにこのシリーズがならない要因だったんですね
CGとか全くない時代にあの橋の爆破シーンはミニチュアでの撮影だと思う思うのに特撮感も見えなかったかな
実によく出来てた作品と言えるし、この「○○作戦」シリーズの4本を順番に見てきて改めて思ったのは
このシリーズを岡本喜八さんから受け継いで同工異曲作品のシリーズにさせんかった関沢新一さんの脚本がいっちゃんだったような気がする
1964年製作、日本映画、宝塚映画作品、東宝配給
坪島孝監督作品
出演:仲代達矢、佐藤允、中丸忠雄、夏木陽介、中川ゆき、加藤春哉、沢村いき雄、田崎潤、堺左千夫、谷啓、水野久美、三橋達也