東宝さんが「○○作戦」の映画のDVDを廉価版ですが再リリースしていたものを購入してきましたが
この「○○作戦」の一作目にあたるこの作品は岡本喜八監督作と言うことと
東宝では日中戦争を娯楽活劇と捉えてつくった佐藤允主演作の「独立愚連隊」とその続編にあたる「独立愚連隊西へ」の次にこの作品が位置してることで
「独立愚連隊」シリーズの三作目と見てる部分があるものの
この後に続く「○○作戦」はそれぞれ監督が違っていますから、個人的には新シリーズものの一作目であり、岡本喜八さんにしてみれば「独立愚連隊」の集大成作品と捉えることにしておりました
っていうのは連隊長の田崎潤がラストに佐藤允の軍規クソ食らえについていっちゃうからなんですよね
劇中でも佐藤允は中国八路軍をインディアン、日本軍を騎兵隊に例えてる台詞があるように
世間様は「独立愚連隊」二作の評価を西部劇的荒唐無稽戦争映画と捉えているんですね
本作の基本プロットは新人の参謀大尉が敵に捕らえられて、それを日本軍の特命によって
佐藤允が何人かの特殊技術を持った兵士を選任し救出にいくだけの映画
それを今作ではシノプシスをかなり複雑に構成して102分の作品に仕上げており
ある意味アメリカで製作されてたこれまた第二次大戦の連合軍の「○○大作戦」映画を真似て作ったような作品
そして、対中国戦争であり敵軍は八路軍であるけども八路軍って蒋介石の軍隊であり共産軍に戦後追われて台湾に逃れて現在の台湾を作ったわけではあるが、この東宝映画では敵となる八路軍と戦うようになっていますね
そしてこの映画を面白くしてるのと映画を長くしてる要因でもあるのが、結構いろんな役者が出てきて単純なお話を、かなり複雑にしていたような気がする。
気を抜いて見てるとどちらが味方か敵かよくわからない映画とも言えるが
中丸忠雄が敵役であるって理解できれば全て解決。まあ、そういう映画でいいんじゃないじゃないかな
加山雄三さんが主演級で出演してっからでしょうかお父上の上原謙さんが出演されてて親子共演でしたが同一画面での出演シーンはありませんし
役の上では敵に捕まる参謀大尉夏木陽介の父親役での出演でして
東宝さんもややこしい作品っていうか
岡本監督のあそびでもあったんでしょうな
戦争の定義を笑って、男たちはたくましく生きるというところだろうか?最後には、隊長である藤田進までが。独立愚連隊になってしまう姿は、まさに岡本喜八が戦争というものを笑いとばす姿なのだろう。
史実などどうでもいいエンターテインメントに徹して日本版西部劇戦争映画「独立愚連隊」を作りそれを踏襲して受け継がれていったっていうか
史実などどうでもいいエンターテインメントに徹して日本版西部劇戦争映画「独立愚連隊」を作りそれを踏襲して受け継がれていったっていうか
ヒット映画にした岡本喜八監督の功績は大きかったんですね。
1962年製作、日本映画、東宝作品
岡本喜八脚本・監督作品
出演:加山雄三、佐藤允、夏木陽介、中谷一郎、田中邦衛、砂塚秀夫、中丸忠雄、江原達怡、藤田進、ミッキー・カーチス、上原謙、田崎潤、平田昭彦、水野久美、長谷川弘、若松明、利根伺郎、沢村いき雄、天本英世、二瓶正也
