MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

Winter boy

2024-06-20 17:05:53 | 洋画
日本での公開では英字で「Winter boy」とありますがれっきとしたフランス映画であるし
最近の傾向としてのBL映画っていうのが正しいのかLGBTsの映画でのゲイの部類と言った方がいいのか
一応ラーゲシーンもありますが嫌悪を抱かせない実に美しく撮ってる映画
思春期真っ盛りである17歳の少年のBL映画ってことで女性客を当て込んでの日本公開作品だったのかもしれませんが
 
ジュリエット・ビノシュがオープニングいきなり登場してきたときにはびっくりしました
っての映画の情報を全く入れませんからBL映画っていうことくらいの認識での視聴だったから
ビノシュ自体年齢にふさわしいお美しさですが、17歳の少年以外に彼には兄もいて
そんな年代の子供を持つ母親役を演るようになられてしまわれたんですね
 
映画的には寄宿学校に通ってて大好きだった父親を交通事故で亡くしてからの
ある少年の過去から現在までを、本人の語り口で紡いでいく構成になってて見終わって調べてみたら監督クリストフ・オノレ自身の物語を映画にしてるそうで、監督自身主人公の少年の父親役でちょこっと出演してる

まぁ事故のは予感じみた映像を自身で演じており
詳しい説明はないものの対向車線に向かって進行して事故を起こしそうなシーンがあっての対向トラックに突っ込んだって言うセリフがあるのね
父親が亡くなったことを知ったことと親族が一堂に介したことで父親の死を受け止めきれずに感情が崩壊してしまうくらい泣き暴れるシーンがあったりと
揺れ動く思春期の少年の行動と心理を本当に丁寧にさらに克明に描いていきますので
映画としては二時間の尺がある意味冗漫に流れてるいくのでちょっとオチそうになるくらい退屈極まりない作品だったかな

まぁ映画としては精神にちょっとした異常をきたすことで映画的に起伏をつけていくんですが
それでも映画としてはとりとめがない作品でしてこういう映画だとは思いもしませんでしたが
きちんとキリスト教の宗教によっても救われるっていうのもなんだかなぁ
 
クリストフ・オノレ脚本・出演・監督作品
出演:ポール・キルシェ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ラコスト、エルヴァン・ケポア・ファレ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法廷遊戯

2024-06-20 05:05:00 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
この映画の一番の良いところは最近の日本映画がなんと一本の尺を二時間前後としてる中97分という短尺にまとめているところと
なんといっても杉咲花さんの突出した演技でしょうかねぇ
オープニングでのなんか意味深ではあるものの訳分からないままシーンが変わってしまったものが
こう言った形でエンディングで結実するとはねぇ
作劇術の素晴らしさですか
 
そして前半の主人公たちが繰り広げる”無辜ゲーム“
いわゆる法科大学の学生の擬似法廷ゲームを見せることで
彼らの劇中での立ち位置と法が抱えてる様々な矛盾や問題点をしっかりと我々に提示しておいての
リアル法廷劇の後半(公判)へのスムーズな展開の見事さ
全く問題無く映画の世界観に入っていけるのが
これまたよかったかな
 
そして現在と過去との時制のクロスオーバーの中で清義、馨そして鈴花たちの生い立ちに触れてそれぞれがどう犯罪に裁判に向き合っているのかって言うことまでしっかりと伝えるプロットの巧みさ
原作は未読ですが原作がいいのかな
 
そして法廷劇のセオリー通りに裁判が二転三転していくスリリングな展開には息つくしまがないものの
ここいらは完全に杉咲花さんの独擅場でしたねぇ
3人が3人とも過酷な子供時代を過ごしてきてるから
社会の仕組みというか法の及ばぬ世界に生きてきてイカに法は利用するべきものかって言うことを知り尽くしてのこの作品
そこで終わってると良かったけど
やっぱ世の中の常識がそれを許してくんないとこで終わらせることが・・・
すっきりと一気に見られる作品だった
 
2023年製作、日本映画、「法廷遊戯」製作委員会作品、東映配給
五⼗嵐律⼈原作、松⽥沙也脚本、深川栄洋監督作品
出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする