日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
個人的には一時ハマりにハマっていたマネキンだけでの実写映画「オー!マイーキー」を作った石橋義正が脚本・監督を務めた作品ということと
ライツキューブからリリースされて居るのでレンタルしてみました。
これも人間っていうか生の俳優さんっても女優さん6人が全く台詞を喋らずに森に住む人間とは違う多生物(動植物)の化身を演じてるってことで
全く台詞なし(っても武田玲奈さんだけは二役ということで片方は人間役ですからこちらではセリフがあります)。
約二時間弱の映画でしたがセリフがない分動作での心情表現を演技で見せるというむづかしい演技を強いられた6人の女優さんたちにまずは拍手を送りたい
そしてセリフがないのと相俟って実に女優さんがお綺麗に撮られていてある意味眼福の一本でもあったような作品でしたが
そこに隠されて最後に明かにされるこの映画のテーマの重さには愕然とさせられますが
人と自然とので共存というか地球というか自然というかそういうも野を人間の都合によって破壊していく
それでいいのかっていう映画だったのには驚かされた
何十年も離婚した母と暮らしていたから会っていなかった父の死の知らせを受けて
主人公は父の住んでいた田舎の一軒家を手放すための整理に田舎に赴き
不動産屋と契約を済ませて駅まで送ってもらう途中で
落石事故にあい、気がついたら父の家で無言の女たちに監禁されていて・・・
そんな主人公に竹野内豊さん、不動産屋に山田孝之さんが扮しており
言葉を一言も話さない六人の女たちには⽔川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武⽥玲奈が扮して美を競ってくれてますが
言葉を一言も話さない六人の女たちには⽔川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武⽥玲奈が扮して美を競ってくれてますが
武田玲奈さんだけは現実世界での竹野内豊さんの恋人役をも演じておられますので二役ですから人間役の時には台詞がしっかりとあります。
これら6人の女優さんたちはそれぞれ森に生息する動植物たちの化身した姿であるということで
一応この作品はファンタジー作品という位置づけでいいのでしょうかねぇ
男たち2人が事故から気付いて目を覚ましたところから
この女たちから彼らがいかにして逃げていくのかっていうことに主眼が置かれて映画は進行していくものの
お話が進むにつれて竹野内豊の父親が何をしていたのかがだんだんわかってくるにしたがって6人の女たちの化身した素性も知れてきて
彼女たちが男2人を監禁した理由も明白にされていくという寸法
独特の雰囲気と女優さんたちの美貌に酔いしれてのあっという間の二時間でしたが
こう言った世界観の中でまさか現代日本が抱えてる社会問題の一つがこんな形で告発されていたとはねぇ
って二度も驚かされた作品でした・・・
2023年製作、日本映画、映画「唄う六人の女」製作委員会作品
石橋義正共同脚本・編集・監督作品
出演:⽵野内豊、⼭⽥孝之、⽔川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武⽥玲奈、⼤⻄信満、植⽊祥平、下京慶⼦、鈴⽊聖奈、津⽥寛治、⽩川和⼦、⽵中直⼈