
もうここまで来るとこの「陽炎」シリーズもネタ疲れがでてきてるようで
っていうのも完全に高島礼子さんにおんぶに抱っこ状態でとうとうVシネマの範疇になってきて
松竹の子会社製作になり
俳優人も小粒と言っては失礼に当たるかもしれませんがそんなキャスティング
第二作の橋本以蔵監督の原案プロットを脚色して井上昭が監督した作品
見せ場は一応女胴師ですからクライマックスはシマをかけての対立する組同士の手本引での五番勝負っていうことで
ここで一応煽っておいての立ち回りって寸法になるのですが、かなりシノプシスがあまりにも強引すぎて
悪役が柴俊夫だとどうにも締まらないって感じたのは私だけなのかなぁ
ものすごくいいやつに見えるんだけど実は奸計を巡らせておりんまでをも肉体的にも精神的にもつまり身も心も蕩してしまう訳なんですよね
まぁこう言った女任侠映画が各社避けて来ていた”おんな“の性的な部分を出して来てることは理解できて
まぁヒロインおりんさん自身今作では“おんな”を前面に出し切ってくるわけで
そこいら他社の女任侠映画とは一線を超えたっていう作品ではあって
やっぱここからはみ出さないとって言う意図は理解できるしそれが高島礼子さんだからできたっていうのもわかるんだけど
それはそれでいいんだけど
もう1人おりんと張り合う女胴師が出てくるんですが
彼女との組の代表胴師をかけての手本引き勝負もあるにはあるんだけど彼女の立ち位置がどうにも中途半端でしかなくて実に勿体無い作品
アクの強い演技で場面をかっさらっていく本田博太郎さんも何故かこの作品では生かし切れてなかったし
ほんとなんか”陽炎“っていう割には燃え滾った陽炎が見えてこない作品でしたね
この4作でシリーズも終わりってことですが
この4作目を見る限り仕方ないだろうなって思える
1998製作、日本映画、松竹配給
井上昭監督作品
出演:高島礼子、柴俊夫、本田博太郎、沢木麻美、大門正明、高橋長英、中村敦夫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます